GANZO・万双・キプリス・ココマイスター・土屋鞄・ユハクを徹底比較

日本三大レザーブランドの明確な定義はありませんが、知名度的にはGANZO・万双・土屋鞄あたりが妥当かなと思います。

今回はそこにココマイスターとキプリスとユハクを加えた6つのブランドを比較してみます。

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目次

ガンゾ(GANZO)

◆ブランドコンセプト:日本の職人による最高級のメンズ革製品

◆管理人一言コメント:男の道具を感じさせるハイエンド革財布

■ ブランド概要

GANZOブランドが立ち上がったのは2001年ですが、母体となる運営会社のAJIOKAは1917年創業の皮革小物類の製造卸を行う味岡順太郎商店から始まる老舗。全国百貨店に加えて、表参道・六本木・大阪に直営3店舗も展開しています。

ブランド名の「GANZO」は、イタリア料理のシェフをしていた代表が「いいね」を意味するイタリアのスラングから名付けたそうです。男っぽい名称はそのまま製品にも現れており、質実剛健な仕事道具を洗練されたフォルムにまとめ上げたような印象です。

「素材選びからなめし、革の裁断・漉き(すき)・縫製、そして磨きといった工程に至るまで、いっさい妥協することなく“本物”を追求した最高級ライン」と自ら謳う製品は、クロコダイルやリザードなどの希少皮革もラインナップに取り入れ、価格的にもハイエンドなものとなっています。

■ 長所

  • 価格相応に高級感に溢れた見た目、仕上げ
  • スマートなビジネスマンを演出する洗練されたフォルム
  • キプリスほどではないが全国の百貨店で取り扱いが有る(主に高級百貨店)

■ 短所

  • 他ブランドに比べて頭一つ抜けた価格帯
  • 女性向けラインナップは無し
  • デザインは黒を基調としていて古臭く感じる場合もある。若者向けではない

■ 会社情報

運営会社株式会社AJIOKA.
創業1917年
所在地東京都中央区日本橋蛎殻町1-33-11
URLhttps://www.ganzo.ne.jp/
直営店4店舗
表参道、銀座、六本木、大阪心斎橋

■ ガンゾで人気の財布

1 コードバン 小銭入れ付き二つ折り財布

この財布の特徴

外装に水染めコードバン、内装にヌメ革を使用した財布です。キャッシュレス決済の普及によりガンゾではコンパクトな財布が人気です。価格的にも長財布よりはかなり手頃です。

価格67,100円(税込み)
評価評価5
備考外装はコードバン(馬革)・内装はヌメ革(牛革)・日本製

万双(まんそう)

◆ブランドコンセプト:「世界最高峰の品質」と「常識的な価格」

◆管理人一言コメント:利益よりも顧客満足度を優先させる職人気質

■ ブランド概要

1995年に設立された万双の財布の価格は他の国産ブランドと同一クラス/品質の財布を比べると、かなり抑えたものになっています。

低価格を実現しているのが「直販」に限定した販売方法(卸を行うとどうしてもマージン分を定価に上乗せする必要が出るため)と、無駄な広告宣伝・販促費用を省いてその分価格を下げるというスタンスです。直営店も非常に簡素でお金をかけていません。

デザイン的には、多くの財布に採用されている白く太いスティッチラインがとても印象的です。長財布に限って見ると商品の種類はそれほど多くないものの、カラーバリエーションは比較的多く、万双独自の国産皮革やクロコダイル革が用意されているなど、好みの一本が見つかれば、きっと満足感が得られると思います。

■ 長所

  • 他ブランドと比べると低く抑えられた価格
  • 独特のスティッチラインと、質実剛健な造り
  • 万双独自の国産皮革「双鞣和地(そうなめしわじ)」あり

■ 短所

  • 直営店舗が上野と神戸にしかなく、百貨店などへの展開もない為、実物を手に取ってみることが難しい
  • GANZOと同様にデザインが古臭く感じることがある

■ 会社情報

運営会社有限会社万双(まんそう)
創業1995年
所在地東京都台東区上野6-4-7
URLhttps://www.mansaw.net/
直営店2店舗(上野、神戸)

■ 万双で人気の財布

1 ブライドル 二つ折り財布(小銭入付)

この財布の特徴

万双もガンゾ同様に二つ折りが人気です。万双のブライドルレザーは一般的な物と比べて光沢の少ないマットなレザーが使われています。また、最初から柔らかくて使いやすいのも特徴です。使っていくうちに経年変化により少しずつツヤが出てきます。

価格18,700円(税込み)
評価評価5
備考外装はブライドルレザー(牛革)・内装はヌメ革(牛革)・日本製

キプリス

◆ブランドコンセプト:「こだわり」を仕立てる。

◆管理人一言コメント:多シリーズ展開と伝統手法へのこだわり。

■ ブランド概要

1995年設立のキプリスは運営会社であるモルフォの下、キプリスを中心とした複数ブランドを同時展開しています。また、ガンゾ同様に百貨店を中心とした全国展開を行い、近年はネットでの直販にも力を入れています。

商品ラインナップの特徴としては多くのシリーズ展開があり、なかなか全容を把握するのが難しいほどです。しかし圧倒的人気は国産のシラサギレザーを使用したシリーズで、ラウンドファスナー長財布でも33,000円という割とリーズナブルな価格により支持されています。

直営店は大阪に一店のみなのが残念ですが、財布は全国の百貨店で見ることができます。

■ 長所

  • 豊富な種類とシリーズ。多様な皮革を使用
  • 直営店は限られるが全国の百貨店で取り扱いがあるため、他の4ブランドよりも手に取って見られる機会が多い
  • ココマイスター・土屋鞄・GANZOと同様の製品と比べると価格が安い。万双と同程度もしくは少し高め
  • メンズ・レディース両方に対応

■ 短所

  • 直営店が大丸心斎橋店内のインショップのみでWEBショップも洗練されていないため、ブランドのイメージが湧きにくい
  • 全ての商品を見ることの出来る直営店やカタログが無い

■ 会社情報

運営会社株式会社モルフォ
創業1995年
所在地東京都江東区北砂5-19-27
URLhttps://www.cypris.co.jp/
直営店1店舗
大丸心斎橋店の本館6Fに
インショップがある
その他WEB販売は株式会社ノイジャパン

■ キプリスで人気の財布

1 ラウンドファスナーハニーセル長財布

この財布の特徴

外装に国産のシラサギレザー(牛革)を使用して日本で縫製された純国産の長財布です。特徴は内部のハニーセル構造。これによりカードをたくさん収納でき、しかも出し入れがスムーズです。コンパクト財布が主流な近年でもキプリスではこの長財布が売れています。

価格33,000円(税込み)
評価評価5
備考外装はシラサギレザー(牛革)・内装にヌメ革(牛革)・日本製

ココマイスター

◆ブランドコンセプト:欧州の革文化と日本の熟練職人の技が調和

◆管理人一言コメント:財布を選ぶワクワク感が満載。価格もリーゾナブルで品質も◎

■ ブランド概要

2009年設立と、最も歴史の浅いブランドながら、急成長を遂げている勢いのあるブランドと言っても良いでしょう。直営の実店舗は、銀座の2店舗に加え、東京、名古屋、大阪、神戸とバランスよく既に6店舗を構え、これにWEBを最大限に利用したイメージ戦略と商品の確かさで急速にファンを広げています。

また他ブランドに比べて、各商品のコンセプトがはっきりしているのも特筆に値します。WEBサイトでは、シリーズの開発意図、利用シーン、素材やタンナーについての説明、歴史的背景などが、専属モデルの画像やイラスト付きで語られていて、ユーザーをその世界観に引きずり込む巧みさと、WEBを通じた販売戦略が奏功していると言えそうです。

■ 長所

  • メンズ財布の種類が非常に多い(特に長財布)
  • WEBが秀逸で購入前のイメージが湧きやすい
  • 各シリーズのカラーバリエーションが豊富
  • 毎年数シリーズのペースで、新商品を発表。
  • 総勢100名を超えるという日本の熟練職人

■ 短所

  • 徐々に5万円~10万円内外の、高額価格帯商品が増加中(短所とは言い切れませんが)
  • どちらかというと、今のところ男性向け専用に近いラインナップ中心
  • WEBを最大限に活用するマーケティング手法に賛否あり(ステマと批判されたことも)

■ 会社情報

運営会社ココマイスター株式会社
創業2009年
所在地東京都千代田区丸の内1-5-1
URLhttps://cocomeister.jp/tokyo/
直営店6店舗
東京3店舗、大阪、名古屋、神戸

■ ココマイスターで人気の財布

1 ブライドル・グランドウォレット

ブライドル・グランドウォレットの特徴

外側にブライドルレザーを使用し、内部にヌメ革を使用した長財布です。丈夫で高級感があり、収納性も高いです。個人的に文句なしの長財布です。ココマイスターで10年以上人気No.1を誇るベストセラー&ロングセラー商品です。

価格34,800円(税込み)
評価評価5
備考外装はブライドルレザー(牛革)・内装はヌメ革(牛革)・日本製

土屋鞄製造所

◆ブランドコンセプト:人の手のあたたかさの中で、うまれて、生きる鞄を。

◆管理人一言コメント:創業50年を超える歴史に裏打ちされた信頼と洗練されたデザイン

■ ブランド概要

創業は1965年。ランドセルメーカーとしてスタートしたブランドです。国産革製品ブランドとしては老舗で歴史に裏打ちされた信頼性があると同時に、時代をリードするような斬新なイメージを合わせ持ちます。

ただし、決して繊細な感じではなく、例えば代表的なコードバン長財布でみると、分厚い革とシンプルなデザインは「質実剛健」といった印象です。また、ユニークながま口財布を始めとして、男女両方に向けた製品ラインナップを持つのも大きな特徴でしょう。

関東から九州(福岡)まで、今回取り上げる中で最多の国内14の直営店舗を展開。明るく洗練されて落ち着いた店内は、日本を代表する革製品ブランドに相応しいものでした。

■ 長所

  • 「大人ランドセル」に代表される、新旧をブレンドしたようなデザイン性
  • ユニセックス・メンズ・レディーズが揃い、男女で楽しめる
  • 関東以西、名古屋、大阪、神戸、福岡までカバーする直営店舗網
  • 特に鞄の種類が豊富

■ 短所

  • 長財布に限ると選択肢が少なめ

■ 会社情報

運営会社株式会社土屋鞄製造所
創業1965年
所在地東京都足立区西新井7-15-5
URLhttps://tsuchiya-kaban.jp/
直営店国内14店舗、海外3店舗

■ 土屋鞄で人気の財布

1 ブライドル 長財布

この財布の特徴

土屋鞄もブライドルレザーの財布が人気です。ココマイスターの方は内装が白っぽいヌメ革が使われているのに対して、土屋鞄はブラウンの牛革が使われており、より格式高い印象を与えます。

価格49,500円(税込み)
評価評価5
備考外装はブライドルレザー(牛革)・内装はヌメ革(牛革)・日本製

ユハク(yuhaku)

机の上に置かれたユハク(yuhaku)の長財布 Blue

◆ブランドコンセプト

◆管理人一言コメント:財布に留まらない芸術作品

■ ブランド概要

創業者の仲垣友博氏は学生時代に絵画を中心としたアート活動をスタートし、その後研究を重ね2009年にオリジナルブランドであるyuhakuをスタートさせました。

初めてユハクの財布を見た時は、こんなレザーがあるのか!と感動したのを覚えています。GANZOや土屋鞄などの老舗にはない、新しい価値を生み出しています。

革一枚一枚と向き合い丁寧に手作業で染め、磨き上げることで膨大な時間がかかり、コストもかかるためそれが価格に反映されています。しかしユハクにしかない技術があり、他社には真似できません。まさに唯一無二です。

■ 長所

  • 豊富な種類とシリーズ。多様な皮革を使用
  • 独自の染色技術によるグラデーションが美しい
  • 全国の百貨店で取り扱いがある

■ 短所

  • GANZO同様に価格が高い

■ 会社情報

運営会社株式会社ユハク
創業2006年
所在地神奈川県横浜市西区平沼1-38-7
URLhttps://yuhaku.co.jp/
直営店2店舗(横浜本店、銀座)

■ ユハクで売れてる財布

1 YVP116 長財布

この財布の特徴

ユハクを代表する長財布です。透き通るような青さやグラデーションが魅力的で、この高い染色技術はユハクならではのものです。イタリア産ベビーカーフを使用しており、繊維組織が緻密で薄く、なめらかでしっとりとした手触りと軽いのが特徴です。

価格88,000円(税込み)
評価評価5
備考外装内装ともに牛革・日本製

まとめ

今回このページで取り上げたメーカーについては次のような共通点があります。

  • 主に欧州を中心とした海外タンナーから伝統技法による革を仕入れる(一部国産の革も使用されます)
  • 日本の熟練職人の手で国内工房で製造し、縫製や仕上げが美しく丈夫
  • 価格帯としては3~5万円ランクでも最高の品質のものが手に入る

また、使用される革は牛革や馬革(コードバン)が主ですが、昔ながらの伝統製法で手間暇のかかるタンニン鞣しが施されたものが多く、長期の使用で革らしい経年変化が見られるのも特徴と言えるでしょう。

何を重視するかで選ぶブランドが変わってきますが、簡単に書くと以下のようなイメージです。

●種類を重視=ココマイスター、キプリス、ガンゾ、ユハク
●デザインを重視=ココマイスター、土屋鞄、ユハク
●価格を重視=キプリス、万双
●長財布を重視=ココマイスター、ガンゾ、ユハク
●コンパクト財布を重視=土屋鞄
●実物を見て買うことを重視=キプリス、ガンゾ、ユハク

品質的にはどれも変わりはありませんので、重視するポイントで選んでみて下さい。

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