【評価:92点】ココマイスターは評判悪い?徹底解説で全貌に迫る

ココマイスターはレザーの品質が高く、種類も豊富で、デザイン的にも洗練されています。全国に実店舗が6店もあります。良質な財布が欲しい方には外せないブランドです。

というわけで、高評価となったココマイスターについて詳しく解説します。

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目次

ココマイスターの魅力

そもそもココマイスターを立ち上げたのは、2009年創業のココマイスター株式会社。「世界に通用する日本製ブランドをつくる」を理念に掲げ「革製品は持ち主の品格を最大限に高める」という考えのもと、高品質な革製品製造・販売を行っています。

ココマイスターはこうした理念のもと様々な革製品を販売しているため、製品はもちろん、素材選びから製品づくり、販売におけるまで随所にこだわりが感じられるのです。

■ 魅力その1:質の高い素材

使用されている革の大半は欧州産です。欧州は革の歴史も古く、生産者の数も非常に多いのが特徴。素材となる動物の育成にも最新の注意を払っていることが多く、革加工においても高技術を誇っています。

そのため革の品質は非常に高いのですが、季節や動物の状態に影響を受けることもあるため、供給量は安定しません。

通常、高品質で供給量が安定しない革は、日本の革加工・製造業者にそれほど利用されません。リスクも高いですし利益を得るためには当然と言えるでしょう。ですが、ココマイスターは大量生産を目的としていないため、供給量が少なく入荷が難しい高品質な革を素材として使用できるのです。

扱っている革はコードバン、ブライドルレザー、マットーネ、ナポレオンカーフ、ヌメ革など、どれも高品質な革ばかり。こういった革を素材に商品を作る姿勢には強い意志を感じます。

■ 魅力その2:日本製へのこだわり

ココマイスターの製品は全て日本製。日本人の仕事に対する姿勢や真面目な考え方が質の高い製品づくりに欠かせない、との考えが背景にあります。

また、製品開発のディティールにこだわるため「綿密なコミュニケーションが欠かせない」との考えもあり、1つの製品に対するこだわりがいかに強いかがわかります。

■ 魅力その3:デザイン性

通常、職人が作る製品というとスタンダードスタイルのものが大半です。しかしながらココマイスターでは“革製品は身につけてこそ”と考えているため「素材の活かし方」や「身につけた時の上品さ・格好良さ」を意識しているのです。

そのため、日本の職人によって作られているものの、欧州の雰囲気を取り入れた新しい形の製品が多いのです。シンプルに言えば「カッコイイ」という言葉がピッタリですね。

ちなみに見た目だけでなく、長期の使用にも耐えられるのもココマイスターならでは。

その一例として、革を裁断した面にニスを縫って耐久性を高める“コバ塗り”が作業に含まれている、という点が挙げられます。コバ塗りは手間のかかる作業ですがこれによって製品のもちがグッと変わるんです。

ここにも愛着を持てる、それでいて質の高い製品づくりを目指す姿勢が垣間見えますね。

■ 魅力その4:ハイセンスな店舗

2022年7月の時点でココマイスターの店舗は全6店。銀座店・銀座並木通り店・自由が丘店・大阪心斎橋店・名古屋店・神戸旧居留地店となっています。

店舗にもよりますが店内は豪華な調度品ばかりで、洗練された空気を感じられるはず。自分好みの財布と出会いたいなら直接足を運ぶことをお薦めします。

■ 魅力その5:価格

ココマイスターの財布はブライドルレザーやイタリアンレザーの財布で3万円前後で、これほどの質を兼ね備えているにもかかわらずそれほど高価ではありません。

▼マットーネラージウォレット・32,000円

▼ブライドルグランドウォレット・34,800円

自社で製造販売しているワンストップサービスだからこそ実現できている価格だとも思います。

ただ近年は6万円以上の高価格帯の財布も多く取り扱っており、ハイエンドブランドに位置づけられるようになってきたこともまた事実です。

ココマイスターの長財布レビュー

ココマイスターのなかでも最も人気の高い「ブライドル&ヌメ革」シリーズから、ブライドルグランドウォレットをレビューします。

■ 素材感

表面にはイギリスのタンナーが仕上げたブライドルレザーが使用されています。

どのタンナーかは公表していませんが、イギリスの伝統的な製法で作られ、さらに革小物製品用に風合いを調整した革を採用しているとのこと。馬具を由来とする素材ゆえ水に強く頑丈で、美しい光沢と豊かな色合いが魅力です。

実物に触れてみると繊維がきゅっと締まっており、指先でたたくと鈍い音が鳴るほど硬く、また表面に施された白い粉のブルームが荒々しさも感じさせます。そんなワイルドさの一方で、シャープな凛々しさと品格も持ち合わせており、その表情の豊かさに魅了されるでしょう。

使っていくうちに表面のブルームが革に浸透して艶やかな光沢が現れてくると、また違った一面が見られます。

内側にはヨーロッパ産のヌメ革を使用しています。

植物性タンニンで鞣されており、その他の表面加工はほぼされていません。新品の状態はまさに肌色といった感じですが、徐々に色が深まって香ばしい飴色になります。よく触れる部分や日に当たりやすい部分はより変化しやすく、そうでないところは変化が穏やかなため、ユーザーごとにオリジナルのグラデーションが作られていくのも楽しみのひとつです。

■ サイズ感

公式サイズは、縦19.5cm、横10cm、厚さ2.3cm。ラウンドファスナー長財布の中では十分な容量を確保できる一般的な大きさです。

ブライドルレザーの革質や顔立ちから、実物のサイズよりすっきりして見えます。

■ コインケース

コインケースは中央に配置されています。片側にマチがついており、入口が大きく開いて底面まで見渡せます。充分な収納力で申し分ありません。

■ 札入れ

札スペースはコインケースを挟んだ両隣に2箇所あります。

財布の見晴らしを良くするため笹マチが大きく作られていますが、そのマチの大きさがネックとなり少々入れにくさを感じました。

横幅にゆとりがある分多少はリカバーできますが、紙幣を垂直に入れようとすると大抵マチに当たってしまいます。紙幣を斜めにしながら滑り込ませるようにするとスムーズに収納できるので、入れにくさを感じる方はこちらの方法がおすすめです。

■ カードスロット

カードスロットは札スペースの隣に4箇所ずつ、計8箇所です。

ヌメ革にハリがあるため圧がかかり、またカードスロットに干渉している大きなマチが出し入れの際に引っかかりやすいのですが、横幅が約9.2cmと十分に作られているおかげで操作性が向上しています。決してスムーズとは言えませんが、カードを扱う感覚がしっかりあることは貴重品を大切にすることに繋がります。

革の質感がネックになっているようにも思いますが、カードのぴったりとはまる感覚や収納時でもすっきりとした見た目なのは革が硬いからこそ。財布を開くたびに満足度は上がっていきます。

■ フリーポケット

フリーポケットは左右の最背面に1箇所ずつ、計2箇所あります。領収書やメモ、予備紙幣などをいれておくのに最適です。革が硬くシワが寄らないのも安心です。

■ ファスナー・つまみ

メインファスナーはYKK5号、サクサク動いてコーナー部分もスムーズです。革カラーに合わせてファスナーテープも同系色でシックに統一されているため、ファスナーの光沢ゴールドの輝きが良いアクセントと高級感を醸し出しています。

ツマミにはブライドルレザーを使用しており、平たくつかみやすい形状なのも良いところです。

コインケースのファスナーはYKK3号。ツマミはYKKのメタルパーツが使われています。

スライダーの胴体とツマミの間にパーツが入っているおかげでツマミの可動域が広く、どの方向からでも操作可能です。また、財布のメインファスナーを閉めたときも革パーツの隙間にツマミが折れて流れるため表に響にくくなっています。

ただし、ツマミが細長く薄いので手が大きい方はやや持ちづらいかもしれません。

■ 縫製

コーナーにありがちなガタつきもなく丁寧できれいな仕上がりです。ひと目ひと目しっかりと縫われており、また縫い終わりは返し縫いされほつれが出にくいように仕上げられています。長く使うことを前提に作られている財布は、素材だけでなく細部にも配慮されていることに感心します。

1点、糸の太さに対して縫い穴がやや大きめなのが気になりました。糸の色も革に合わせているのでさほど気になりませんが、光が当たったときに縫い穴の存在感が増します。

■ レビューまとめ

オーソドックスな仕様でクセのない財布です。美しい革と見た目の格好良さ、丁寧で頑丈な作りは申し分なくレビューで高評価なのも頷けます。

財布がしっかり開くよう大きめに作られたマチが札スペースやカードスロットの操作に影響するのが気になりますが、長財布の幅の広さを考慮して作られていますし、革質を考えるとある程度マチが大きくなければ他の部分に支障をきたします。全体のバランスを考慮した許容範囲のスペックでしょう。

この点は毎日使えば慣れていきますし、革も馴染んで扱いやすくなります。ブライドルレザーを育てていくと共に内側の操作性も上げていくと良いでしょう。

高品質ブライドルレザーを楽しみたい方、長く使える財布を探している方にはぜひ一度試していただきたいと思います。

ココマイスターの人気長財布トップ5

最後にココマイスターで人気の長財布を5つご紹介したいと思います。

ココマイスターには6万円以上する高価な財布も多くありますが、実際には3万円台の財布に人気が集中しています

■ 第1位と2位:ブライドルレザー

ブライドルレザーは定番レザーでココマイスターの人気上位にいつづけています。最近ではどのブランドでもよく目にするメジャーな皮革素材になりました。

程よい光沢もさることながら、なんといってもこの白いブルームと呼ばれる粉のような表面が多くの男性を魅了しています。

革小物を持つなら、経年変化の美しい財布をと思う人も多いですが、このブライドルレザーはまさに美しいエイジングを見せる素材です。

馬具にも使われる堅牢な素材なので、長く愛用したい方にもぴったり。これから革小物を手にする人も1つは持っておいて欲しい素材です。

1 ブライドル・グランドウォレット

ブライドル・グランドウォレットの特徴

外側にブライドルレザーを使用し、内部にヌメ革を使用した長財布です。丈夫で高級感があり、収納性も高いです。個人的に文句なしの長財布です。ココマイスターで10年以上人気No.1を誇るベストセラー&ロングセラー商品です。

価格34,800円(税込み)
評価評価5
備考内装はヌメ革・レザーは欧州産・日本製

2 ジョージブライドル・ロイヤルウォレット

この財布の特徴

これは驚くことに表面の革だけでなく内部にもブライドルレザーが使用されている、全面ブライドル仕様の高級長財布。最初は革が堅くて使いにくくても徐々に馴染んでいきます。ブライドル好きにはたまらない逸品です。

価格54,700円(税込み)
評価評価5
備考外装内装ともに欧州産ブライドルレザー・日本製

ココマイスターを中心にブライドルレザーでおすすめの財布を7点ご紹介しています。

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■ 第3位:ナポレオンカーフ

ナポレオンカーフは、1800年という長い歴史を持つイタリア産のレザーです。欧州で使われてきた皮革ですが、日本では希少なレザーと言ってもいいほど珍しい素材です。ココマイスター以外のメーカーでは、目にすることはほとんどありません。

毎日使うのが楽しみになるほど、革の肌触りはしっとりとして心地良く、持てばナポレオンカーフの良さが一発でわかっていただけると思います。

ビンテージな風合いのレザーは、経年変化とともに重厚感が増していき、より、大人の男性にふさわしい財布としてエイジングを重ねていきます。

3 アレクサンダーウォレット

この財布の特徴

ちょっと他ではお目にかかれないとても変わった構造の長財布です。カジュアルな服装にウォレットチェーンを付けると相性バツグンです。個性を出したい方におすすめ。

価格35,800円(税込み)
評価評価4
備考全面欧州産のナポレオンカーフ・日本製

デザインが特徴的なので、ぜひお気に入りの逸品を探してみてください。

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■ 第4位と5位:ブライドルレザー

4位と5位はまたしてもブライドルレザーとなりました。高級レザーでもコードバンと比較するとかなり価格が抑えられているので手が出しやすいようです。

4 ブライドル・インペリアルウォレット

この財布の特徴

こちらは少し厚めな分カチッとした印象を与え、フォーマルな場面でも活躍してくれそうな印象です。マチが通っているのでお札を多く入れられます。

価格36,800円(税込み)
評価評価5
備考内装はヌメ革・レザーは欧州産・日本製

5 ロンドンブライドル・グラディアトゥール

この財布の特徴

外側にブライドルレザーをまとい、内部にはイタリアンレザーであるマットーネを使用した長財布です。丈夫で、高級感があり、収納性も高いです。個人的に文句なしの長財布です。

価格45,500円(税込み)
評価評価5
備考内装はマットーネ・レザーは欧州産・日本製

総評

素材・日本製・デザイン性・店舗・価格、この5つが私の思うココマイスターの魅力です。ココマイスターの財布は愛着が湧くだけでなく、多くの人間が想いを込めてつくった製品を持つことに対しての誇りや喜びも感じられます。

少なくとも買った後にひどく後悔するようなことはないブランドだと言えます。

設立年2009年
主な価格帯30,000円~50,000円
年齢層40代~50代が多い
製造地日本
品質日本最高峰

【追記】他のブランドとどう違う?

ココマイスターは日本三大レザーブランドとしてGANZOや万双などと比較されることが多いです。キプリスや土屋鞄ともよく比較されます。

実際他のブランドとどう違うのか気になる方はこちらの記事も合わせてご覧下さい。

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