ジョッゴ(JOGGO)は価格が安く、デザインも自分で決められるのが良いですね。その代わりレザーと縫製の品質は日本製ブランドとの違いは明らかです。また、実店舗も取り扱い店も無いため、買うのは公式サイトに限られるのが残念ポイントです。

Google検索だと「ダサい」「評判悪い」などと検索されることもあるようですが、実際はどうなのか。詳しく解説し、財布のレビューもしてみたいと思います。
ジョッゴの解説
■ 色を自由にカスタマイズできる
色を自由にカスタマイズして注文可能なジョッゴ。例えば財布なら外装や内装の色はもちろんのこと、アクセントにマチの色を変えてみたり、カードポケットの色を変えてみたりと遊びゴコロにあふれるオリジナルカラーアレンジが可能です。

色もビジネス向けの落ち着いたトーンからフラミンゴピンク、アイボリーホワイトといった明るい色まで計17色が用意されており、WEBサイトで簡単にシミュレーションを繰り返しながら注文できるなど、インターフェイスも充実しています。
▼こちらは「2つ折り財布(小銭入れ付き)」のカスタム画面ですが、財布の各パーツの色を下のカラーパレットから順番に選んでいきます。

ただし「カスタム」可能なのは基本的に「色」のバリエーションで、例えばポケットの数や小銭入れの有無など財布(小物)そのものはカスタムできません。
そういう意味では「カスタムデザイン」というよりも「カスタムカラーオーダー」と言う方が正しいような気がします。
■ 貧困と雇用環境を改善する
ジョッゴの歴史はまだ浅く、ブランドとしての産声をあげたのは2014年1月のことです。設立趣旨も一風変わっていて、バングラデシュの貧困状況や雇用環境改善を企図したもの。
ココナツオイルでの石鹸製造や、農家の女性達が生産する蜂蜜の買取事業などの試行を経て、持続可能な事業として、年1度のお祭りで食肉用に大量に流通する牛革を使った革製品作りにスポットライトが当てられたそうです。
斬新なアイデアと現地の雇用を創出したいというコンセプトは、設立の翌年には100名を超える労働者とその家族を養うという結果を生みました。

現地従業員にとっては他国の人々に楽しんでもらえるデザイン豊かなモノ作りにやりがいを感じますし、購入者にとっても比較的リーゾナブルな価格でセミオーダーの革小物を楽しめるという、優れたビジネスモデルと言えそうです。
貧困や雇用問題を解決する取り組みはSDGsにもつながります。そのため環境問題や人権問題に敏感な20代を中心とした若い人から特に支持されています。
シンプルラウンド長財布(バイカラー)レビュー
ここではジョッゴの財布の中でも人気があるシンプルラウンド長財布のバイカラー(2色)タイプをレビューしていきます。

■ 素材

シンプルラウンド長財布で使用されている革は、ジョッゴオリジナルのスムースレザーです。バングラデシュの「イード」という祝祭でささげられた食用牛の副産物である牛皮を原料にしており、環境に配慮された素材です。革は耐久性があってしなやか、使っていくうちにより柔らかく馴染んでいきます。
色付けは革の風合いが楽しめる染料(アニリン)仕上げを採用しています。革を染める染料仕上げは、革をコーティングする顔料仕上げより色の鮮やかさが再現しにくいと言われていますが、カラー名通りの色が再現されどれもが美しいです。

実際の革の質感はwebページで紹介されているものより光沢のある印象です。柔らかさと硬さを持ち合わせ、しっかりした強度があります。
ところどころシワやキズなど天然の証がありますが、革全体に細かい毛穴模様が残っていて悪目立ちするようなことはありません。
■ サイズ

サイズは縦9.6cm、横19.5cm、厚み2cmと馴染みのある長財布の大きさです。縦横厚み共に大きすぎることも小さすぎることもなく、長年ラウンドファスナー長財布を使用してきた方にとっては違和感なく持てるでしょう。
■ コインケース

この財布の仕様で特筆すべきポイントはコインケースです。仕切りのある2箇所のスペースと両サイドにマチが設けられており、約100度開きます。どのスペースの視認性が良く、使い勝手が向上します。
長財布はミニ財布と比べ横幅が長いため、コインケースにマチのないもの、あっても片マチの場合が多いですが、現金をよく使用する機会の多い方には大変ありがたい仕様です。
キャッシュレスが進んだ昨今、レジで時間がかかるのはなんだか肩身の狭い気持ちにさせられるもの。現金精算でも小銭を整理できる見やすい財布ならば取り出しがスムーズでスピードアップが図れます。
■ カードスロット
カードスロットは背面両サイドに6箇所ずつの計12箇所と、コインケースの両側面に2箇所あります。横幅は9.2cmほどあり、出し入れもスムーズです。

ただし、背面両サイドのスペースの一番上はカードの角がラウンドファスナーに引っかかって当たってしまうことがあります。そのため、使用頻度の高いカードは一番下か真ん中のスペースに収納したほうが良いでしょう。

コインケースの両側面に備えられたカードスロットは独立しています。ここをうまく利用するなら、特別意識しなくてもここにあると認識させたい定位置スペースにするのが良いでしょう。例えば、一時的に保管しておく駐車券、もしくは一番よく使うカードを入れておくなど、「この場所になければ紛失してしまった」と思わせるのです。
家でもカギやリモコンの場所を定めておくように、カードも定位置を決めておくと紛失を防げます。
■ 札スペース・フリーポケット

札スペースはコインケースを挟んで両サイドに2箇所あります。財布の開きが良いため手が入れやすく、またマチが札の端に当たりにくいようになっているのでストレスがありません。
フリーポケットはカードスロットの奥、両サイドに2箇所備え付けられています。財布をよりすっきりと使いたい場合はこの場所にお札を入れても良いと思います。
■ 縫製

太めの糸でしっかり縫製されています。コーナーなどややがたついている部分はあるものの、糸の色は革カラーに合わせて変えているのでさほど目立ちません。よく動く場所は二重で縫われ補強されており、丁寧に仕上げていることが分かります。
■ ファスナー・ツマミ

メインファスナーはYKK5号、コインケースのファスナーはYKK3号を採用しています。軽いタッチでスムーズな操作性です。
ツマミは弓型のような作りでカーブ状になっており、先にいくほど太く厚くなっています。指の腹でつまむとしっかりフィットして心地良く、触り心地もなめらかです。
【価格】16,830円(税込み)+ 送料924円
総評
ジョッゴには他のブランドには無いコンセプトや面白みがあります。オリジナルカラーの遊びココロと比較的手頃な価格に価値を見いだせる方には、比べるものの無い選択肢となるでしょう。
また、革の品質は高級革財布には及ばないとは言え、財布としての高い品質を十分に保持しています。この価格でこれなら十分に満足できることでしょう。
設立年 | 2007年 |
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主な価格帯 | 15,730円~16,830円 |
年齢層 | 20代~60代以上までしかも男女問わない |
製造地 | 海外 |
品質 | 海外製ながら高い |
なお、ジョッゴは注文からお届けまで通常便だと約3週間かかりますので、お急ぎの方は特急便(約2週間)や超特急便(約1週間)などをご利用下さい。
ジョッゴで人気の財布3選
以下はジョッゴで実際に人気のある財布のランキングです。スタッフの方にお聞きしました。
1 2つ折り財布(小銭入れ付き)

この財布の特徴
全ての財布の中で今一番人気があるのがこの2つ折り財布です。特に変わった特徴はなく、シンプルでコンパクトで使いやすいです。
価格 | 15,730円(税込み)+ 送料594円 |
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評価 | ![]() |
備考 | 牛革を使用・海外製 |
2 スリム長財布

この財布の特徴
男性向けの長財布だとこのタイプが一番人気があるようです。全体だと2位。財布のスリム化・コンパクト化が進んでいる影響かと思います。実際使いやすいです。
価格 | 16,830円(税込み)+ 送料594円 |
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評価 | ![]() |
備考 | 牛革を使用・海外製 |
3 2つ折りコンパクトウォレット

この財布の特徴
この財布も人気で、コンパクト財布の中では2位、全体でも3位の人気を誇ります。普通の二つ折りとは違った財布を楽しみたい方におすすめです。
価格 | 16,830円(税込み)+ 送料594円 |
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評価 | ![]() |
備考 | 牛革を使用・海外製 |