まずは前半でおすすめのブランドと財布をご紹介し、後半でブライドルレザーについて詳しく解説します。
ココマイスターは、「英国紳士が愛した極上長財布」のコンセプトのもとに作られました。ヨーロッパの高級皮革の素材と日本の職人の技術力から作られる「大人の雰囲気」を演出できるアイテムを多く作ります。1つ1つ職人の匠の技を駆使して仕上げることから、質の高さは常に評価され続けています。
ココマイスターは様々なブライドルシリーズを展開しています。オーソドックスなブライドル、全面に使用したジョージブライドル、型押ししたジョリーロジャーなど。またそれぞれにラウンドタイプ、折り畳みタイプ、二つ折りタイプなどありますので、商品点数はかなりの数になります。ここまでブライドルレザーを展開しているブランドはありません。
設立年 | 2009年 |
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主な価格帯 | 30,000円〜50,000円 |
製造地 | 日本 |
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クラフストの製品は定番の人気レザーであるブライドルレザーとコードバンで構成されていて、デザイン的にも洗練されています。フラグメントケース、L字ファスナー、マネークリップなど流行のミニ財布も取り入れており、中でも写真のブライドルレザーのL字ファスナー財布が特に人気です。
そしてクラフストの良さは補強材を入れて壊れにくく仕上げていること。そして万が一壊れても修理のエキスパートが無償で修理してもらえるので長く使い続けることができます。価格は安くありませんが、結果としてコスパが良いのがクラフストです。
設立年 | 2020年 |
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主な価格帯 | 20,000円〜40,000円 |
製造地 | 日本 |
※ 価格:税込み29,700円
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ブランド設立は2001年ですが、創業は1917年(大正6年)という老舗中の老舗です。皮革業界に携わる人であれば知らない人はいないほどの会社です。いち早くブライドルレザーを取り入れた革製品を製造し、日本の革業界を牽引してきました。
外装にブライドルレザーを使用し内装にオイルを含んだショルダーヌメを合わせたTHIN BRIDLE(シンブライドル)シリーズはGANZOを代表するシリーズです。シンプルながらも品質の高いアイテムがラインナップしており、カラー展開も比較的シンプルで落ち着いた色が多いため大人の男性に支持されています。
設立年 | 2001年 |
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主な価格帯 | 30,000〜51,700円 |
製造地 | 日本 |
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ブライドルレザーの財布はどのブランドでも取り扱いがありますが、内部にはヌメ革や布地が使われることがほとんどです。
しかしここでご紹介する2点は内部にもブライドルレザーが使われているオールブライドル仕様の非常に贅沢な財布です。
英国が誇る最高級馬具革ブライドルレザーを外側にも内側にも贅沢に使用した逸品です。他シリーズは内部にヌメ革が使用されるのが大きな違いです。
価格 | 43,800円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 外側内側ともに欧州産ブライドルレザー・日本製 |
全面ブライドル仕様の高級ラウンド長財布。最初は革が堅くて使いにくくても徐々に馴染んでいきます。ブライドル好きにはたまらない逸品です。
価格 | 53,000円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 外側内側ともに欧州産ブライドルレザー・日本製 |
上記2点はココマイスターの財布です。縫製に非常に高度な技術を必要とされるため、他のブランドではまず入手できない激レアアイテムです。
ここからはもう少し一般的で手の届きやすいブライドルレザーの財布をご紹介します。
1位と同じくブライドルレザーを使用した長財布。こちらは少し厚めな分カチッとした印象を与え、フォーマルな場面でも活躍してくれそうな印象です。マチが通っているのでお札を多く入れられます。
価格 | 31,500円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 内部はヌメ革・レザーは欧州産・日本製 |
外装には英国産の最高級ブライドルレザーを使用。内装にはイタリア・ロスティバーレ社のイタリアンレザーが使われており、落ち着いた大人の革財布という雰囲気です。クラフストでは壊れにくい製品づくりをしており、万が一壊れても修理のエキスパートが永年無償修理体制により無料で修理をしてくれます。まさに10年使える長財布。プレゼントにも最適です。
価格 | 38,500円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 外装はブライドルレザー・内装はイタリアンレザー |
ココマイスターの方が価格は安いです。それは価格の安いヌメ革を使用しているためです。明るくてキレイですが、汚れが目立ちやすいというデメリットも。
クラフストの方が価格が若干高くなりますが、イタリアンレザーが親しみやすい色で落ち着きがあり、汚れも目立ちにくいです。
それぞれメリット・デメリットがあります。
外側にブライドルレザーを使用し、内部にヌメ革を使用した長財布です。丈夫で高級感があり、収納性も高いです。個人的に文句なしの長財布です。ココマイスターで10年以上人気No.1を誇るベストセラー&ロングセラー商品です。
価格 | 32,800円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 内部はヌメ革・レザーは欧州産・日本製 |
外装にブライドルレザー、内装にイタリアンレザーを使用したラウンド長財布です。構造はココマイスターの財布とほとんど同じですが、見えない箇所(主にマチ)に補強をしており、壊れにくい財布に仕上げています。
価格 | 39,600円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 外装はブライドルレザー・内装はイタリアンレザー |
こちらはクラフストのL字ファスナー財布です。キャッシュレス化が進んだことで、最近このタイプの財布が人気です。中がちゃんと仕切られているので、紙幣・カード・小銭が混ざることなく綺麗に、そしてコンパクトに収納できます。キャッシュレス財布の中でも安っぽくない高品質な財布が欲しい方におすすめです。機能性も十分です。
価格 | 29,700円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 外装はブライドルレザー・内装はイタリアンレザー・日本製 |
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「ブライドル(BRIDLE)」は、もともと乗馬をする時に使う装着品や手綱などの馬具の総称です。馬を操縦するために必要な馬具は、堅牢性が求められたため、丈夫な革製品で仕立てられました。
また、馬具に使う皮革はしなやかさも重要です。特に、馬の頭部や顔に当たるレザーの裏側は、ザラザラしていると馬を傷つけてしまう可能性があり、馬を負傷させることがないように、しなやかさのある丈夫な皮革であることが求められたそうです。
歴史的に見て、馬は乗り物代わりに利用された時代があり、すぐに壊れる馬具では使い勝手に問題がでてきます。しかも馬に乗る環境はさまざまで、風雨にさらされる事もあります。強く引っ張られることもあり、皮脂などの汚れが付着することも考えられます。
革にとってはベストとは言えない環境下で、耐用年数が10年ほど持つ馬具は作れないだろうか。そこで誕生したのが、ブライドルレザーというわけです。
ブライドルレザーの原材料となるのは、牛革の中でも耐久性のあるショルダー部分の革を使用しています。伝統技法で革を鞣すタンナーで1枚1枚手仕事で製造されるため、丈夫な強度を保っているそうです。
ブライドルレザーが完成するまでには、最低でも約半年の時間を要します。これだけの手間暇をかけるに値した欧州産の厳選された素材を使用しているため、大量生産はできず、ブライドルレザーは価格的にも高価になります。
ブライドルレザーを手にしてまず目立つのが、革の表面にある白い粉のような表情です。これをブルームと呼びますが、よく知らない人の中には、「汚れ」や「カビ」と勘違いする人もいるようです。このブルームの正体は、革内部に刷り込まれたロウ(ワックス)が浮き上がってきたもので、製造工程の中で自然に現れたものです。
このブルームの風合いは個体差があるため、全体をびっしりと覆っているものもあれば、ブルームにムラがあり、薄いものもあります。同じ皮革の中でも濃淡があったり、表情が違うのが一つの味わいです。
なぜロウを内部まで浸透させる必要があるのか、それは革の強度を高めるためです。革の繊維の間にロウが染みこんでくと、革の堅牢さは何倍にも増し、何十年でも使える耐久性のある革となるそうです。
ちなみに、巨峰などのブドウの表面に浮かんでいるのもブルームです。
これはブドウ自身が作り出す物質で、病原菌に感染するのを予防し、同時に鮮度を保つ働きがあるのだそうです。
というわけで、ブルームには保護するという大事な役割があるようです。
特殊な製造工程を経て生まれるブライドルレザーのブルームですが、このブルームは使い込むうちに薄くなり、自然と消えていきます。代わりに美しい艶が生まれ、新たな表情を楽しめるようになっていきます。
使い始めの表情と全く違うツヤのある革へと変わるのが、ブライドルレザーの経年変化の醍醐味。同じ革でも印象が変わるので、使い続ける楽しみにもなります。
もし、白っぽい粉のような質感に違和感を感じるのであれば、乾いた布などで刷り込むことで、拭きとることが可能です。ただ、ブルームは最初にしか楽しめない革の表情なので、自然とブルームが消えていき、美しい光沢へと変わる過程を楽しむのが、ブライドルレザーのエイジングの味わい方にも思います。
ブライドルレザーの扱いで注意点があるとすれば、それは、水分に弱いという点です。ブライドルレザータンニン鞣しという化学薬品不使用の方法で製造されており、天然皮革のため耐水性はありません。
長く綺麗に使うためにも、雨の日などにブライドルレザーを持ち歩く場合は、一度乾拭きをして革のロウやオイルを刷り込んでから、防水スプレーを使用するといいでしょう。
防水スプレーをする際にはどんな防水スプレーを選べばいいのか、せっかくの財布が台無しにならないか気になる人もいると思います。
お手入れの詳しいやり方はこちらのページで詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧下さい。
革の柔軟性が失われることもなく、しっかりと防水してくれ、紫外線からも守ってくれる効果があります。長く愛用したい方にとてもおすすめのアイテムとなっています。
ブライドルレザーは、1000年もの歴史を持つ英国伝統の皮革です。経年変化の美しいレザーは、流行にも左右されず、長年使用できる耐久性があります。こだわりの詰まった革製品を選びたい、ホンモノ志向の男性にぜひ使っていただきたい逸品です。
こちらはクラフストのL字ファスナー財布です。キャッシュレス化が進んだことで、最近このタイプの財布が人気です。中がちゃんと仕切られているので、紙幣・カード・小銭が混ざることなく綺麗に、そしてコンパクトに収納できます。キャッシュレス財布の中でも安っぽくない高品質な財布が欲しい方におすすめです。機能性も十分です。
価格 | 29,700円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 内部はイタリアンレザー革・レザーは欧州産・日本製 |
全面ブライドル仕様の高級ラウンド長財布。最初は革が堅くて使いにくくても徐々に馴染んでいきます。ブライドル好きにはたまらない逸品です。
価格 | 53,000円(税込み) |
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評価 | ![]() |
備考 | 外側内側ともに欧州産ブライドルレザー・日本製 |