【評価:91点】チマブエ(CIMABUE)の解説と財布徹底レビュー

【評価:91点】チマブエ(CIMABUE)の解説と財布徹底レビュー

cimabue(チマブエ)は日本製の高品質な革製品を適正価格で購入できるのが良いですね。直営店はありませんが、全国のデパートで取り扱いがあるので実際に手に取って選ぶことができます。種類も豊富で、デザイン的にも洗練されています。

 

 

というわけで、高評価となったチマブエについて詳しく解説し、財布のレビューもしてみたいと思います。

チマブエの解説

 

バッグから長財布や小物類まで、数多くのラインアップを揃える「CIMABUE」は、イタリア語の「CIMA(最上級)」と「BUE(雄牛)」を繋いだ造語だそうですが、威勢の良い名の通り「大人の男性」向けの革製品を展開しているブランドです。

 

他の多くの国産メーカーと同じく、国内外から「革」を厳選した上で、チマブエでは「匠」と呼んでいる国内の職人さんの手によって縫製を行っています。

 

 

「優雅で美しい、最上級へのこだわり」を謳っていますが、展開する長財布の価格帯は2〜5万円と、比較的手頃な価格帯が多く、デザインさえ気に入れば、プレゼント用途などにも向きそうです。

 

また、人気のラウンドファスナータイプウォレットなどでは、通常の長財布よりもカードの収納力が多く、一部のマチを取り払って出し入れをしやすくするなど、実用的な工夫も盛り込まれていたりします。

 

大阪梅田大丸を筆頭に、全国40を超える百貨店等で取扱があるとのことですので、ネットだけでなく、実物を手に取って検討できる機会が多いのも特徴の一つと言えるでしょう。
※現在は梅田の大丸での取扱いはありません

チマブエの財布徹底レビュー

 

CIMABUE公式サイトで、Ranking1位に掲げられている「漆塗りラウンドジップ長財布」。同2位にはやはり同じ素材を用いた被せ蓋タイプの長財布がランキングされています。このラウンドジップタイプを入手しましたので、早速レビューしてみたいと思います。

■ 小さな光の反射が宝石を散りばめたように見える漆塗りレザー

この長財布最大の特徴は、光の反射具合によって、宝石を散りばめたように見える外装加工です。原皮に国産和牛を用い、植物タンニンによる鞣し、シボ模様の型押し、漆塗り加工まですべてを国内で行っているこだわりの革。

 

 

そこに施されるきらびやかな加工は、戦国時代の大将クラスの甲冑にも施されていた伝統技工ということですが、室内の照明でさえもキラキラと反射します。

 

 

小さな玉砂利を敷きつめたような突起は、光を反射すると同時に、しっかりと財布の表面を傷や汚れからガードします。

■ 3cmに迫る厚み

漆塗りレザーの外装以外で、このウォレットを最初に手にした時の第一印象は、手にずっしりと感じる重みと、3cmに迫る厚み。ゴールドで目立つファスナーとまるで高級バッグについているようなファスナータグ。つまりは、とてもスーツポケットに収まりそうもない、重量級のしつらえです。

 

 

ゴージャスと言えばすべてがゴージャスで、下に述べる通り、収納力は非常に高いのですが、すべては携帯性の犠牲の上に成立しています。逆に言うと、スーツに収めることさえ諦めれば(もちろんサイズ的に収まらないということではありませんが、スーツフォルムの崩れは不可避でしょう)、豪快でタフで高い収納力を誇るという、良い点ばかりが残ります。

 

 

この3cmの厚みをどう捉えるかが、この財布を選ぶ際の最大のポイントになりそうです。(実測値では約28mm程度でしょうか。ただし、もちろん中身は空の状態です。)

 

 

■ カードは18枚収納〜他を凌駕する収納力

財布の内部を開くと、小銭入れ+3層構造となっており、内1層は片側のマチを取り払ってお札などの出し入れが非常にしやすくなっています。

 

 

また中仕切りの一面が6枚分のカードポケットとなっており、左右のポケットと合わせると、なんとカード18枚の収納力を誇ります。通常の長財布ですと、片側6枚、計12枚が一般的ですので、かなりのアドバンテージです。

 

 

さらに、両端には大型ポケットが1つずつ、小銭入れの再度部分にもポケットがありますので、こと収納力・仕分け能力に関してはトップクラスでしょう。

 

ただ一点惜しいのは、小銭入れです。

 

 

ここまで大容量にこだわった仕様ですので、小銭も好きなだけ入れてしまいたいところですが、なんと小銭入れ部分にマチがありません・・・。詰め込むことは出来るでしょうが、左右に押し広げることがあまり出来ないため、小銭の選別や取り出しには多少苦労しそうです。

 

 

価格は34,560円(税込・2019年4月現在)。財布のクオリティから考えると、妥当な価格でしょう。普段の仕事用というよりも、出張や旅行、オフビジネスのシーンで活躍しそうな財布だと思います。

 

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その他のシリーズ

■ シリーズが非常に豊富

チマブエは財布のシリーズが非常に豊富で、2021年9月時点で10以上のシリーズがあります。その一部をご紹介します。

 

※価格は全て税込み

 

▼こちらは『アニリンコードバン』シリーズ。

 

 

ヨーロッパ産の原皮(馬皮)を日本の会社がコードバンにし、更にそれをアニリン染め(水染め)という染色を施したシリーズです。

 

表面がとても輝いていました。

 

▼こちらは『シェルコードバン』シリーズ。

 

 

外装にはアメリカのホーウィンという会社が製造するシェルコードバンを使用し、内装には牛革と豚革が使用されています。

 

シェルコードバンの長財布は通常安くても7万円台、高いブランドだと10万円を超えますが、チマブエでは66,000円という価格で提供しています。

 

▼こちらは『ガルーシャ』シリーズ。

 

 

エイの皮で作られた革をガルーシャと言います。

 

中央の白い斑点は『スターマーク』と呼ばれ、宝石のように美しいです。1匹から1つしか取れない貴重な物です。

 

ガルーシャは硬くて丈夫、傷がつかない、汚れにくい、そしてメンテナンスも不要で、更には縁起が良いというメリットだらけのレザーです。

 

▼こちらは『ベルーガ』シリーズ。

 

 

エイジングが楽しめるイタリアンレザーを使用しています。長財布で29,700円という非常にリーズナブルな価格です。

 

コードバンやガルーシャのような輝きはありませんが、大人の落ち着いた雰囲気を出せるかなと思います。

 

▼ミニ財布

 

 

チマブエでは流行も取り入れてミニ財布を数種類扱っています。

 

40代50代の方はまだ長財布が多いようですが、もう少し下の年代になるとミニ財布を取り入れる方が増えてくるようです。

【総評】

チマブエはまだそれほど知名度は高くありません。しかし評価の通り全体的にポイントが高い上にバランスが取れています。財布はカード入れが多くて使いやすいので個人的にもお気に入りです。

 

 

今後、日本を代表する革ブランドに成長していく可能性が十分にあります。期待して見守っていきたいと思います。

 

チマブエ取扱いサイト