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【評価:80点】土屋鞄の解説と長財布徹底レビュー

土屋鞄は50年以上の歴史があり、多くの方に認知されている人気の革ブランドです。直営店が多くて手に取って見る機会が多いのは嬉しいものの、長財布の種類に乏しいのが残念な点です。

 

 

今回は日本を代表する革ブランドの一つである土屋鞄製造所について詳しく解説し、財布のレビューもしてみたいと思います。

土屋鞄の解説

1965年にランドセルメーカーとして創業した土屋鞄製造所。当初たった2人で始まった「子どもたちの6年間をしっかりと支える鞄」造りは、時を経て業容を拡大し、今では大人向けの鞄や財布など、多くの人の相棒となる製品を生み出しています。

 


※丸の内店

 

「皮」を鞣すことによって「革」を造り出す人間の知恵は、古来多くの「丈夫な」道具とし使われてきました。それは人が身に付ける服に始まり、過酷な競技で人の身体を守る防具として、そしてまた英国などでは圧倒的な堅牢さとしなやかさが求められる馬具として。

 

常に活発に動きまわる子どもたちの傍らにあるランドセルは、これらの中でも、革にとって最も過酷な条件と言えるかもしれません。

 

土屋鞄の生む革製品が、そのような環境下でも耐久性を持ち、子供やその親に満足を与えてきたことは、創業50年という実績が物語っています。そしてこのような長い歴史を持つ革製品を手にするということは、その系譜を含めた価値を手にするような気がします。

 


※名古屋店

 

土屋鞄では熟練の職人さんだけでなく、若い職人さんも多くモノ造りに関わっておられるとのこと。ユーザーに愛される商品は、それを生み出す作り手側も惹きつける商品ということでしょう。

 

ちなみに土屋鞄のロゴになっている「L」マークについて土屋鞄のスタッフに聞いたのですが、これは「L」ではないそうです。

 

 

よく間違えられるとのことですが、「革包丁で革を切っている様子」を表しているのです。

 

確かによく見るとそうですね!

土屋鞄の直営店

■ 日本全国に直営店を展開

土屋鞄は日本国内で14店舗、台湾と香港を合わせると16の直営店を運営しています。

 

残念ながら北海道と東北にはありませんが、東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・福岡など主要都市は大体カバーしています。

 


※渋谷店

 

卸をしていないのでデパートなどで購入することができないため、お客さんとの接点を増やすために直営店を全国に展開しているのだと思います。

 

土屋鞄という名前の通り鞄がメインのブランドであるため、店内も鞄の方が圧倒的に多いです。

 

 

ただし近年は財布にも力を入れているようで、財布のスペースが以前より広くなった印象があります。

 

 

ラインナップもミニ財布から長財布まで多くの種類を扱うようになりました。

■ 本店がすごい

東京都足立区の西新井という場所に本店があります。

 

 

店舗に入ると、広々としたウッドフロアーの右側が大人用革バッグ・財布などの展示スペース、仕切りを挟んで左側3分の1ほどが子供用ランドセルコーナーとなっており、奥の見学可能なランドセル工場へとつながっています。

 

広いランドセル工場に入ると、入り口付近が見学ブースの設えとなっており、中で多くの若い職人さんが縫製や組み立て作業をしている様子を間近に見学することができます。

 

 

写真撮影も問題ないとのことでしたので、子供連れできても面白そうですね。

 

 

東京都内の他の店舗より品揃えが多いので、バッグやランドセルを検討している方にはとてもおすすめできます。

 

ただし、財布のラインナップが非常に多いとは言えないので、財布だけ見にわざわざ西新井まで来るとちょっと物足りない感じはします。

コードバン長財布・魂のレビュー

土屋鞄製の長財布にも、ボックスカーフやブライドルレザーなど、色々な素材のものが出ています。その中で、今回はランドセル用の高級素材としても有名で、土屋鞄の各種長財布ラインアップの中でも筆頭にリストされているコードバン長財布を選びました。

 

 

「コードバン」は農耕馬のお尻から僅かに採取される希少皮革で、その美しい輝き、滑らかさ、採取方法などから「革のダイアモンド」とも称されます。馬1頭から採れる量は、ランドセルの蓋部分に換算すると、たったの2枚分なのだそうです。そう聞くと如何に貴重な革であるかがわかると同時に、ランドセルだと1つ10万円近くもの価格になるのも納得です。

 

 

この長財布にしてもそれなりの値段がするわけですが、もちろん希少性だけではなく、美しい輝きに加えて、肌に触れたときのしなやかさ、通常の牛革の3倍もあるとされる強度など、価格に見合うだけの価値を持っている革と言えるでしょう。

 

■重量級コードバン

それでは、土屋鞄製のコードバン長財布について、その質感や使い勝手を順に見ていきたいと思います。まずは外装のコードバンですが、非常にキメが細かく、オイルなどを塗っていなくてもコードバンならではの美しい輝きを見せてくれます。

 

 

縫製の状態も美しく、文句のつけようがありません。

 

 

財布全体を見渡してみると、土屋鞄のコードバン長財布は、他社の同じような仕様のコードバン財布と較べて、かなりゴロっとしたボリューム感があるように感じます。

 

 

これは良く言えば道具としての重厚感、逆に言うと厚みや重たさを感じます。実際に、例えばコバ部分を見てみると、ココマイスターやGANZO製の倍くらいの厚みがあります。また重量的にも10%以上は重い仕上がりになっています。

 

 

本体重量は公式サイトによると180gとなっていますので、長財布として特別に重いわけではないのですが、コバの分厚さや、後述するシンプルな内装も手伝って、「男の道具」といった雰囲気が漂っています。

 

またこれはこちらで購入した個体の問題なのかと思いますが、上蓋が若干曲がっていました。

 

 

蓋を自然に閉じた時に、本体の長手のラインと、蓋の長手のラインが平行にならずに端と端で5mm程度ずれています。気にならないと言えば気にならないのですが、気にしだすと気になる。。安くない財布でしたので、少しだけ残念でした。

■素朴な内装

次に内装ですが、ブラウンカラーのソフトヌメ革(牛革)製となっています。ちなみに、外装のコードバンは黒とブラウンの2色がありますが、内装はどちらも同じブラウンカラーです。

 

 

極力正確な色あいで写真を掲載しておきますが、ロゴの刻印も目立たず、シボも一切ない事もあって、個人的にはせっかくの革を、少し安い素材に見せてしまっているように感じました。ここも良く言うならば、これ以上ないほどシンプルで素朴な内装という感じです。

 

(下の写真は左上がGANZO、右上がココマイスター、中央が土屋鞄)

 

■使いやすい万能大型ポケットとカードポケット

機能面でこの財布の特徴とも言えるのが、4つもついている大型ポケットです。領収書などをついつい貯めこんだり、予備の紙幣を仕分けたりするのには便利に使えそうです。

 

 

また、10個のカードポケットはどれも出し入れがズムーズで気持ちよく使えます。これは「ソフトヌメ革」という素材の滑りが良いという点もプラスに働いているようです。

 

■肝心の財布としての機能は

最後に肝心の財布としての使い勝手ですが、まず札入れ部分についてはマチの大きさも適度で、出し入れもしやすくなっています。領収書類は上の大型ポケットに別収納できますので、札入れ部分はお札だけを綺麗に収納可能です。

 

 

小銭入れ部分については、ファスナーに革製の持ち手がついているのは良いのですが、ファスナー取付部分が若干大きめに末端処理されているため、開口部が狭くなっています。マチもついていませんので、小銭が奥底に挟まるとかなり取り出しづらく感じるのが難点と言えるかもしれません。

 

 

「コードバン」の長財布は各社からほぼ同じようなデザインで出ていますが、細かく見ると結構使い勝手が異なります。大まかな印象で言うと、例えば、質実剛健の土屋鞄、スリム&コンパクトのGANZO、オイルレザーの内装で使いやすさのココマイスターといった感じでしょうか。

 

 

是非皆さん、色々と比較検討して、好みの一本を見つけられればと思います。

 

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【総評】

歴史あるブランドだけあって革製品全体の品質は非常に高く、日本を代表する革ブランドの一つと言えるでしょう。

 

 

ブランド名の通り財布よりもむしろ鞄がメインなので長財布マニアとしては「種類」の評価を少し下げましたが、革製品全体としては一通り網羅しており、十分に満足できるレベルだと思います。

 

土屋鞄公式サイト