英国伝統の馬具革・ブライドルレザーを使用した、ココマイスターの中でも最もポピュラーなウォレットの一つです。
ブライドルレザーは革表面の「ブルーム」と呼ばれる白い粉が独特の雰囲気を醸し出しますが、この粉の正体は革の強度を高めるために染み込ませてあるロウで、堅牢性・耐久性を高めると同時に、次第に艶へと変化していきます。内装は明るいベージュの美しいヌメ革。収納力も高く、誰にでもお薦めできる一本です。
【タイプ】ラウンドファスナータイプ
【外装】ブライドルレザー
【内装】ヌメ革
【価格】32,800円(税込)
【スコア】総合:88点
スムーズなラウンドファスナー、大きめのファスナータグ、マチ付きの小銭入れなど、ココマイスターラウンドウォレットの基本的な構成が、少し厚みに余裕をもたせたてパッケージングされていて、高い実用性を持っています。
ココマイスターのブライドルレザーは、革そのものが極上の質感を持っています。同じ「ブライドルレザー」と銘打っていても、扱うブランドによっては随分印象の異なるものも存在しますが、ココマイスターのブライドルレザーシリーズは安定の質感です。
また、革以外の布などを一切用いない内装、日本の職人さん仕上げで見えない部分もまっすぐな縫製など、細部へのこだわりが全体の質感を上げています。
尚、ブルーム(表面のロウ)の状態(濃淡)には比較的個体差がありますので、気になる方はお店に直接出向くのも良いでしょう。(ただし、いずれにしても使用しているうちに、だんだん消えていきます)
厚みはカタログ値で25mm。ラウンドファスナータイプの場合、最薄だと20mm程度ですが、20mmが「スリム」タイプだとすると、こちらは「ノーマル」タイプといった感じでしょう。特に分厚いといった印象はなく、ファスナーを閉めれば十分にコンパクトです。
下は、厚みの異なる三種類を並べてみた写真です。左がマックスラージ(28mm)、真ん中がグランドウォレット(25mm)、右がロイヤルウォレット(20mm)
収納力はかなりの実力派です。下の写真は「お札20枚+小銭25枚+カード10枚(カードポケットに8枚+マルチポケットに2枚)、レシートに見立てたA4用紙を折りたたんだもの1枚を入れた状態です。
ファスナーの開閉はこれだけ入れてもかなりスムーズです。
これだけ入れるとかなりずっしりと重たい財布(写真の状態で380g)になりますが、固いブライドルレザーでしっかり挟み込むようにファスナーを閉じると、見た目は空の状態(190g)とほぼ変わりません。これは素晴らしいですね。
小銭専用のファスナーを開けると、片側にマチが付いていて、小銭の選別が非常に楽です。ココマイスター長財布の小勢に入れ部分には、このマチがつくものと、つかないものがありますが、基本的に標準装備にして欲しいくらいです。
ココマイスターのラウンドファスナーウォレットとして一般的なタイプです。左右に別れたお札入れ部分には二重織りの大きなマチがあり、奥側のマチ部分に一万円札が収まります。
カードポケット8+フリーポケット2の構成です。カードが8枚以上ある場合は、大切なものはカードポケットの奥にあるフリーポケットへ、ポイントカードやSUICAなど常用するものはお札入れ部分に入れるのが良いでしょう。
ちなみに容量的には、上の「004」の内容を入れた上に、更にカードを4枚ほどプラスしても(カード計14枚)ファスナーは余裕をもって締まります。
価格から品質までどこを取っても高ポイント、全体のフォルムもオーソドックスで、万人向けのウォレットです。ただ管理人的には、もう少し細身のタイプが好きなこともあり、90点としました。
ココマイスターの中でも最も手頃と言える3万円台前半の価格、手抜きの無い品質、余裕のサイズ&収納力と、三拍子揃ったグランドウォレットは、当サイトでも常に人気上位となっています。
外装・内装ともにブライドルレザーを用いた高級バージョン(ジョージブライドルロイヤルウォレット)などもありますが、グランドウォレットは内装のヌメ革とのコントラストも美しく、デザイン的にはむしろこちらのほうが好きという人も多いのではないかと思える仕上がりです。
マチ付きの小銭入れの使い勝手もよく、ほとんど死角のない一本と言えるでしょう。
【価格】32,800円(税込)