長財布に関する都市伝説や思い込み、そして消費者に伏せられているデメリットなどがいくつかあります。順を追って詳しく解説していきます。
1.長財布は金運アップには意味が無い
まず、金運に関して。もしかしたら金運が良くなると思って長財布を購入しようと思っている方がいるかもしれません。
しかし、残念ながら長財布と金運は関係ありません。
もし長財布が金運アップに良いのであれば、長財布を使い続けている私はずっと金運の良い状態が続いてもおかしくないと思うのですが、実際は「良い時もあれば悪い時もある」という当たり前の結果になっています。
この7年間は色んな財布をローテーションで回しているので、新しい財布を使いことが多いです。それでも、良い時もあれば悪い時もあるんです。
従って、単純に「長財布=金運アップ」と考えているとガッカリすることになります。
2.長財布の本に書いてあることは根拠不明なことが多い
1の金運アップと関連がある話ですが、長財布を使う上で役立ちそうなことが書いてある書籍がたくさん出ています。
中でも有名なのが以下の書籍。
特に左の本は帯にも書いてある通り10万部以上も売れたベストセラーですし、長財布ブームの火付け役とも言われているとても有名な本です。
他にも何冊も長財布関連の本を買い、金運アップを図るべく様々なことを実践しました。
- 長財布と小銭入れを分ける(長財布に小銭を入れない)
- ポイントカードを極力減らす
- お札は上下の向きを揃える
- 1億円札や100万円札を作って入れる
- 千円札と1万円札は別々に収納する
- トイレ掃除をする
などなど。これ以外にもありとあらゆることを試しました。この2冊に関しては私が一番の実践者じゃないかと思うぐらい実践しました。
結果は「良い時もあれば悪い時もあった」という感じで、1と全く同じ結論が出て終わりました。
結局、本をたくさん売るために話題になりそうなテーマを取り上げて、それらしい解説を入れて出版しただけだろうと思います。
3.長財布ブームは日本だけ
上記の本には「金持ちは長財布を使う」と書かれています。しかし、男性が好んで長財布を使うのは日本だけです。長財布がブームなのも日本だけ。(女性は別)
私はその事実を知った時は愕然としました。まんまと騙されてるじゃんって。欧米では二つ折が主流ですし、お金をポケットにそのまま入れちゃう人も多いと聞きます。
4.長財布にはメリットもデメリットもある
長財布にはいくつかメリットがある反面、二つ折財布とは形状も大きさも違うため、慣れるまでに多少の時間がかかります。
二つ折財布ならズボンのポケットに入れてしまえばいいのですが、長財布は防犯上そうはいきません。ウォレットチェーンという手もありますが、多くの方には抵抗があるでしょう。
そのため、多くの場合ボディバッグなどに入れて持ち歩く必要があります。
しかし、どの財布の通販サイトでも、長財布を特集する雑誌や書籍でも、持ち運びが面倒というデメリットが語られることはありません。彼等にとっては売れればそれで良いんです。
それでも長財布を持つワケ
それでも私は長財布を使い続けています。
その理由はいたって単純で、デザイン性に優れた物が多く、デザインやシルエットが格好良いからです。
スーツはもちろん、オーソドックスなレザーであればカジュアルでも大丈夫。
また、容量が大きくて収納しやすいというメリットもあります。カードを多く入れられますし、紙幣や領収書類の分類も非常に楽です。これも外せないメリットですね。
「長財布で金運アップ!」なんてデタラメで、慣れるまでちょっと時間がかかる。それでも、実際に長財布を使い始めてみるととても魅力的で、二つ折財布には戻れません。
また、男性が長財布を使うのは海外には無い文化なのかもしれませんが、日本発祥の文化として男性の長財布があっても良いと思います。
そんなわけで私はもう何年も長財布を使い続けていますが、慣れた今は逆に長財布の方が使いやすいとさえ思っています。