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今回は主に20代〜30代の男性に人気のオロビアンコについて詳しく解説し、財布のレビューもしてみたいと思います。
それほど高品質とは言えませんが、価格的には他の日本製のブランドよりも価格は低めです。
1996年にイタリアミラノ近郊ガララーテで創業した「オロビアンコ」は、「バッグ」造りのファクトリーブランドとして始まり、今ではバッグはもちろん、財布・小物から雑貨、シューズ、アパレルまでを総合的に展開する世界的なブランドへと発展しました。
その歴史をかいつまんで見てみると、創業後3年目の1999年には日本に進出、2000年代にはアクアスキュータムなど著名ブランドとのコラボ展開を行い、2010年以降はシューズ・傘など「ライフスタイル」を提案するブランドへと進化。
更にアパレル分野にも進出を果たし、現在日本国内では伊藤忠商事が商標権を取得して、2017年以降は丸の内や天神に国内直営店も出店しています。
創業20年弱にして、かなり勢いのあるブランドと言えるでしょう。
もちろんこれだけ勢いがあるというのは、その製品が多くの人々に受け入れられてきたことの証明でもあります。その特徴は、イタリアらしい陽気なカラーリングを織り交ぜたデザイン性にあります。
バッグや財布類に、時に赤・青・黄色といった原色を巧みに取り入れながらも、機能的で野暮ったく感じさせないデザインからは、伝統の職人技と最新の技術を融合させて、実用性の高い製品を生み出そうとするブランドコンセプトが伝わってきます。
ブランド名の「オロビアンコ(Orobianco)」は、イタリア語の「白金」「貴重なるもの」という意味。創業者のジャコモ・ヴレンティーニ氏がチベットを旅した際、現地人がカシミヤをそう呼んで敬意を表していたことに感銘を受けたことに由来するものだそうです。ちなみにブランドロゴにも、そのカシミヤ山羊があしらわれています。
ここからは、オロビアンコで財布&革小物ランキングの1位のラウンドファスナー長財布をレビューしていきます。
表面は艶のある革と斜めに入ったバイアス模様が印象的です。イタリア産の皮を植物性タンニンでなめし、バイアス模様を描いたのち水性トップでコーティングしているそう。
バイアス模様は歪みなくまっすぐと引かれていて手作業で施されたものとは思えません。自然な濃淡で再現されているので元の革色の風合いと馴染んでナチュラルな印象です。
水性トップコーティングは自然で柔らかな光沢感が出る加工です。
遠目から見ると表面はフラットで、革の曲線部分や縫い目の境目には美しい光のラインが入り、反対に近づいて見てみれば革の毛穴が見えて細かな凹凸感を楽しめます。見る場所や角度によって見た目の印象が変わるのは面白く感じられるでしょう。
触り心地はすべすべしており手で触れても指紋がつきにくい素材ですが、突起物や爪で引っ掛けてしまうとキズが目立ちやすいため注意が必要です。
革の風合いの美しさもさることながら、右下にさりげなく刻印されたブランドロゴにも注目です。
このブランドロゴの中央にはカシミヤヤギが描かれており、オロビアンコのルーツを見て取ることができます。
裁断面の内側は均一の深さと間隔で丁寧に捻引きされ、上質な革の存在感がより際立ちます。そしてさらに内側には捻引きに寄り添うようにリズミカルなステッチが並びます。
裁断面からステッチまでその長さはわずか3ミリほどしかありません。どこを見ても等間隔な仕上がりの良さにすがすがしさを覚えます。
ステッチの美しさは表面だけではなく内側も抜かりなくきれいに縫われていました。
ファスナーはYKKの5号(横幅6o)です。務歯に凹凸があるためガリガリと音が鳴りますが、大きめサイズのため操作性は比較的スムーズ。口を閉めるときにやや負荷がかかる感覚がありますが、さほど気にならない程度だと思います。
務歯に凹凸があるファスナーはサビが出てくるとすべりが悪く使いづらくなるため、湿気や水には注意してください。無理に開閉を繰り返すとファスナーまわりのテープに負荷がかかり破れてしまいます。
万が一濡れてしまった場合はやわらかい布でファスナー周りをひと拭きすると良いでしょう。もしファスナーが硬くなったり動きづらくなった場合にはロウでなぞるか、市販の潤滑剤を使用して対処してください。(潤滑剤は有名なKURE5-56がおすすめです。)
ファスナーの引き手はプルタブ式です。
スライダーとD金具の間が動くほか、D金具と持ち手の間も動くので2段階の可動域があります。操作性の幅が広く、やや無理目な角度からファスナーを引いてみても開閉できました。
もし他のメーカーの財布でファスナーを開けるのに手こずった経験のある方は、このような形状の引き手を選ぶとストレスなく開閉できます。
引き手中央には、「Orobianco」の刻印が入っています。
ゴールドメッキできれいに色塗りされているように見えましたが、ロゴの文字と文字の間に軽微なヘアライン(色塗りのヨレや歪み)が見受けられました。ただ肉眼では判別できない程度ですし、3万円で購入できる財布でこれだけのクオリティなら上等だと言えます。
内側の仕様は札入れ2箇所、カード入れが片側6枚収納の両面で計12箇所、フラットポケット2箇所、中央が片マチ付きのコインケースになっています。
必要なお金はしっかり入り、見やすく整理しやすい配置で、ラウンドファスナー財布でよく見られるスタンダードな形状になります。
内側はブラックのナイロン素材でオロビアンコのシンボルロゴがゴールドでプリントされています。柄は大きめでハイブランドでしばしば取り入れられているシグネチャー柄のようでやや派手な印象を受けました。
ブランドらしさはいらないと思う方や表面のレザーの趣や雰囲気が気に入った方には、この内側のデザインで購入をためらうかもしれません。
ただ個人的な意見としては、表側のデザインがシックで落ち着いているため内側に強めの主張があっても対比があって面白いのではと思いました。
ナイロン素材は適度な厚みとコシがあり、丈夫で程よくしなります。力を入れなくてもコインケースやカードスロットスペースの可動域が広いので、購入してすぐにスムーズな操作が可能です。革のように素材自体が伸びることがないため、使用感はずっと変わりません。
しかし光沢のある素材のため、カードの端など摩擦で擦れやすい箇所は徐々に毛羽立ちや光沢感に変化が出てくるでしょう。
海外発祥の若者向けブランドということで、海外製の品質がそれほど高くない財布をイメージする方も多いかもしれません。
しかし財布に関しては日本製の物が多く、レビューした通りレザーや縫製の品質は優れています。
若者に限らず30代40代の人が持っても決して恥ずかしくない財布であり、高品質なブランドです。
設立年 | 1996年 |
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主な価格帯 | 2万円台 |
年齢層 | 20代 |
製造地 | 財布は主に日本 |
品質 | 高品質 |