【メンズ】マザーハウスの解説と長財布の評価レビュー

マザーハウス小田急新宿メンズ店の店内
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マザーハウスとは

マザーハウスは、2006年に創業した日本のブランドです。

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念のもと、発展途上国におけるアパレル製品や雑貨の企画、生産、販売等を行っています。

マザーハウスの誕生はバングラディシュ。アジアの貧困に興味を持った代表兼デザイナー・山口絵理子氏が、首都ダッカにあるBRAC大学の修士課程で学んだのち24歳でブランドを立ち上げました。

発展途上国にある魅力的な素材を使い、デザインで付加価値を加え商品化。素材の調達から加工までを現地で行い、貧困国で暮らす人々の雇用や生活基盤を整える企業活動を行っています。

マザーハウスの取扱いアイテムはジュエリーや衣類、バッグや小物などの革製品。購買層は30代から40代の働く女性がメインとなっていますが、素材を存分に活かしたシンプルでユニセックスなデザインで男性のユーザーも増えているそうです。

実店舗は今後オープン予定の店舗を含め全国に50店、海外に2店あります。交通アクセスの良い路面店のほか百貨店などの商業施設に出店しており、実物を手に取って確認しやすくなっています。

近くに店舗がない場合はオンラインストアの利用が便利です。

アーチ ロング ウォレット レビュー

今回は、マザーハウスの「アーチ ロング ウォレット」をレビューします。女性向きアイテムとして販売されている商品ですが、ブラックは男性にも向いています。

■ 素材

使用されているのは、「洗練されたシボ」を意味する「Refined Milling Leather」という牛革。さわやかな光沢としっとりした質感が特徴で、大変柔らかいのが印象的です。

柔らかいと言ってもふにゃふにゃしているわけではなく、革にはしっかりとした厚みとハリがあります。部位によって革の厚みを変えているようで、よく触れる場所は厚く、パーツが重なって強度が保てる場所は薄めです。厚めにしている場所は芯材が使われている可能性もあります。

素材に関して詳細は明かされていないようです。しかし、マザーハウスの素材のほとんどがオリジナルで開発しており、製品ごとに最適な素材を作り出すという強いこだわりを感じます。

■ サイズ感

公式スペックは縦8.5cm、横17.5cm、マチ1.5cm。横幅が若干短めですが2つ折り長財布ではベーシックなサイズ感です。ただし、革が柔らかいためか実際には薄く感じられます。

■ 札スペース

札スペースは財布を開いた中央部分にあります。上部にマチを設けた笹マチ式で口が十分に開き、かつ蓋を自由に反らすことができるので非常に見やすいです。

ただし、サイズ感で触れたとおり横幅が短めで、1万円札を入れる時は少々窮屈さがあります。札をまっすぐ垂直に差し込むと引っかかりやすいため、斜めに滑らせるように入れるとスムーズです。

■ カードスロット

カードスロットは札スペースと反対側の面に縦入れで6箇所、札スペースの奥に横入れで2箇所、計8箇所です。

縦入れスペースの内寸は6.4cmほどで、一般的なカードの縦幅5.5cmに対して十分な余裕があります。裏地には滑りの良いレーヨンが使われており、出し入れがスムーズです。きつくすぎず、ゆるすぎずの絶妙なバランスで使い始めからストレスを感じません。

横入れスペースの内寸は9.5cmほど。カードの横幅が8.5cmなので、こちらも同じくゆとりがあります。財布を開いても札で隠れて見えない場所にあり、大切なカードを入れておくのに最適です。

■ フリーポケット

フリーポケットは札スペースの手前と縦入れカードスロットの奥にそれぞれ1箇所ずつあります。

財布の蓋を360℃曲げられるので、カードスロット側のフリーポケットにも指をかけやすく、使い勝手も抜群です。

■ コインスペース

コインスペースは、財布外装の背面に独立して設けられています。革の柔らかさと片マチ式で口が大きく開き、奥までしっかり見渡せます。容量は限られていますが、視認性の良さでコインを見落としにくく、うまく使い回せるでしょう。

札とコインの場所が分かれている財布の場合、支払い時にそれぞれの場所を操作するアクションが増えます。単体での使いやすさは高いものの、支払いの動作が増えることに煩わしさを感じる方もいるかもしれません。

■ ファスナー

ファスナーはYKK3号のマットシルバーです。開閉はスムーズで、閉め終わりの上止めまでしっかり閉まり切ります。

全長3cmほどあるツマミにはブランド刻印が入っています。角は面取りされており指あたりが良く、先端のみ厚くカーブが入っているのでホールド感もあります。マザーハウスの細やかな気配りに感銘を受けました。

■ 縫製

縫製は丁寧で、縫い穴と糸のバランスも良いです。表面に凹凸のあるシボ革は縫製のアラを隠しやすい素材ではありますが、注意深く観察しても手を抜いているところはありませんでした。

■ コバ

コバは分厚く盛り上がっているので塗りコバと思われます。厚みは均等で美しい仕上がりですが、塗りコバは割れやすいので長期使用にはやや不向き。割れたところで使えなくなるわけではありませんが、見た目が悪くなるので気になってくるでしょう。

革の柔らかさと使いやすさで財布の蓋を反らせて使う機会が増える財布のため、外装中心部分のコバのダメージが大きくなることが考えられます。

総評

女性向きで発売されているモデルですが、シンプルで使いやすく男性でも違和感なく使用できるでしょう。

この財布の最大の魅力は、なんといっても革の柔らかさです。心地よい質感で、使い始めからすっと手に馴染んでくれるでしょう。一方、経年変化が出やすく、ズボンのポケットに入れて持ち歩く場合は財布の反りや型崩れが気になる可能性があります。その変化を味として楽しめるのかどうかがポイントです。

コインスペースの配置には好みが分かれるところですが、各収納スペースの使い勝手は非常に良く、可能であれば実店舗で手に取って試してみることをおすすめします。

マザーハウスの取り組みは素晴らしく、私たちが商品を購入し、使用することで発展途上国のサポートができるのは大きな意義があります。ブランドの理念がより広まり、多くの人の手に届くことを願っています。

設立年2006年
主な価格帯22,000円~28,000円
年齢層30代~40代
製造地バングラデシュ
品質海外製にしては高い品質

【価格】23,100円(税込)

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