【評価】フジタカのオイルコードバン長財布レビュー

【評価】フジタカのオイルコードバン長財布レビュー

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イケテイオリジナルブランドのフジタカ。今回は人気のオイルコードバン長財布をレビューします。

オイルコードバン長財布レビュー

■ 表面の素材感

 

コードバンとは、馬のお尻部分の内部組織から採れるわずか数ミリのコラーゲン層のこと。

 

もとは野生の馬が外敵から背後を襲われたときに身を守るように発達してできた層であり、すべての馬が製品化できるほどのコードバン層を持っているとは限りません。よって、希少性が高く取れる面もごくわずかです。

 

 

オイルコードバンとはその名の通り、革の繊維にオイルをたっぷりと染み込ませた製法です。コードバンではもっともポピュラーな加工方法で、折り曲げやヒビ割れしにくく耐久性に優れています。

 

革の表面は小さな毛穴の凹凸を確認できるものの、キメが細かいため指で撫でてもするすると滑らかな触り心地。オイルコードバンらしく、革にうるおいがあるのでしっとりした質感も持ち合わせています。

 

正面真ん中に押印されたブランドエンブレムが際立っており、境目はきれいに反射していました。艶のある柔らかな光沢が美しく、風格があってラグジュアリーな印象があります。

■ 内側の素材感

表面とは異なるバイカラー仕様のカラーリングは、メリハリがあって印象的です。この財布のカラー展開は5色ありますが、それぞれ異なる配色になっており、同じ商品なのにまるで別のものに感じられます。

 

内側はアニリン染めの牛革です。表面とは異なる素材ですが、光沢が控えめなくらいで違和感は特に感じられません。

 

 

気になったのは裏地の素材です。おそらくスエード調ファブリックを採用していると思われ、チープな印象を受けました。触るとやわらかいのですが、見た目が紙っぽく見えます。

 

スエード調ファブリックより少しコストが上がりますが、よりスエードに近い人工皮革スエードを使用するか、ハリのあるナイロン素材を使用したほうが良いでしょう。

 

上質なコードバンを使用している財布です。内側も調和のとれる素材選びが大切です。

 

※この部分については素材表記がなかったため、人工皮革スエードを使用している可能性もあります。もし、そうだとしても質をワンランク上げていただきたいと思います。

■ フジタカ独自のデザイン

 

フジタカのオイルコードバンシリーズは、8本のカラーステッチが施されているのが特徴的です。「藤」「小豆」「漆喰」など、日本の自然を連想させる色合いを選んでいるそう。

 

パキッとした主張のある革色ともケンカせず、さりげないアクセントになっているほか、「日本製」「フジタカ製」を表現しているアイコニックな演出です。

 

きゅっと目がつまった太い糸がぴったりとかがられており、よっぽどの負荷がかからない限りほつれる心配はありません。大きめに開けられたステッチ穴もデザインのひとつのように美しく感じられます。

■ 仕様

 

財布の仕様は札入れ1、コインケース1、フリーポケット3、カード入れが10、そして背面にオープンポケットがあります。充分な収納力を備えているので、入れたいものはしっかり入ります。

 

強靭な革のため財布の使いはじめは出し入れしにくいです。特にカード入れは横幅に余裕があるものの、ひとつのスペースに一枚入れただけで引っかかりを感じます。

 

ただし、しばらく使用して革が馴染んでこれば解決します。操作がスムーズになってきたところで、財布が良き相棒になったと感じられるでしょう。

■ ファスナー

 

あまり多くは見られないデザインで、好感が持てたのがファスナーです。スライダー部分がフラットで、折りたたんだ時に接触する革部分へのダメージが少なくなっています。

 

内側の一部分に膨らみがあると、閉めた状態のときに内側に妙な隙間ができて厚みが出てしまったり、使用していくうちに革に不自然なクセがついてしまったりすることがあります。

 

こうした小さなパーツ選びは長く使用していきたい財布にはとても重要で、ブランドの気配りが感じられました。

 

 

ツマミを動かしてみると、YKK製でした。ツマミは可動域の広い作りで、さまざまな方向から持っても操作しやすくなっています。

デメリット

今回フジタカの財布をチェックしていくうち、各工程を丁寧に仕上げている印象がある反面、細かく見るといくつか気になる点が出てきました。

■ 革のゆがみ

 

この財布を手にしてすぐ目についたのが、正面から見て左側面の革のゆがみです。折り返しに近い部分のおよそ2〜3cmほどの間で革が波を打っています。

 

初期不良かと思いましたが、イケテイ公式オンラインストアの商品画像でも同じ箇所に同様の症状が出ています。

 

ただ、革はしばらく使用すると馴染んでくるため、この革のゆがみも次第に気にならなくなるかもしれません。

■ 縫製・コバ

 

縫製自体はまっすぐできれいですが、糸とステッチ穴のバランスが取れていないのが気になりました。表面はステッチ穴がやや大きめで、隙間が気になります。

 

ただ、写真で見てもよく分からないように、一般の人がパッと見で気付くようなものではありません。

 

万が一購入後にこの2点が気になってしまった場合は返金対応してもらって下さい。

総評

コードバンの長財布はどのブランドでも取り扱いがあるほどポピュラーなものですが、フジタカの財布はカラーステッチがあって独自のデザインなのがポイントです。

 

 

内装もよくあるヌメ革とは違ってより高級感を感じられる作りになっています。

 

"ちょっと違う"コードバンの財布が欲しい方におすすめします。

 

フジタカ公式サイト