【評価：80点】ナポレオンカーフ・アレクサンダーウォレット

ココマイスターの中でもかなり異色と言えるのがナポレオンカーフシリーズ。使用している革だけでなく、デザインや、D環といったパーツ、開閉の方式まで、かなり独特なウォレットです。好みは分かれるかもしれませんが、カジュアル＋男の遊び心をくすぐるようなウォレットで、財布の機能としても特大の小銭入れなどは、実用性が光ります。

【タイプ】特殊蓋付き

【外装】ナポレオンカーフ（イタリアンオイルドヌバック）

【内装】ナポレオンカーフ

【価格】34,000円（税込）

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評価内容

【スコア】総合：80点

①機能性：80点

ファスナーではなくボタン留めで、上下に被さる蓋を開閉するような仕組みになっています。

この構造自体は良い感じなのですが、下で書いたように、中身を多く詰め込んだときにボタンが締まりにくくなるという欠点があり、また、万一将来的にボタンが緩くなるような事態が発生すると、上下（または左右）に開く構造上、中身が外に飛び出てしまう心配が出てきそうな気がします。

②質感：85点

オイルをたっぷりと含んで、表面に起毛加工が施された革が、アンティーク調の独特の風合いを醸し出します。

③コンパクト性：70点

厚みはカタログ値で24mmとなっていて、それだとココマイスターのスタンダードとも言えるマットーネラージウォレットあたりよりも薄いということになってしまうのですが、おそらくこのカタログ値はかなり不正確な気がします。

全体的に「ガツッ」としたデザインで、実際よりも大きく見えるということもありますが、手元にあるナポレオンカーフアレクサンダーウォレットで実測してみると、最低でも27～28mm、測る場所によっては30mmの厚みがあります。

④収納力：85点

下の写真は「お札２０枚＋小銭２５枚＋カード１２枚（カードポケットに全て収納）、レシートに見立てたA4用紙を折りたたんだもの１枚を入れた状態です。

スペース的にはまだまだ入る余力があるのですが、この状態ですでに蓋を閉めるのがかなりきつい感じです。

それでもカードが１２枚入っていますので、一般的財布に比べると「収納力あり」となりますが、これ以上入れるとボタンが外れてしまいそうなことを考慮すると、あまり高い点数がつけられません。

ちなみにせっかくスペースが余っているので、パスポートを入れてみたところ、深さが足らず入りませんでした。（ちなみにマットーネマックスラージは楽に収納してしまいます）

それではと、銀行通帳を入れてみたところ、１冊はなんとかおさまりました（本当になんとかという感じです）が、２冊は無理でした。

⑤小銭入れの使いやすさ：85点

この財布の大きな特徴の一つが、この巨大な小銭入れです。大きい方の蓋を開くと、全面小銭入れになっていて、マチも大きいので、選別も非常に楽です。

ただこれも非常に残念な点としては、やはり一般的な財布に比べるとたくさんの小銭は入るのですが、25枚入れた段階で、少しボタンを閉じるのがきつくなりました。ちなみに、片手に２杯分位の小銭も問題なく入ってしまうほどの大きさがあるのですが、それだけ入れると、ボタンは全く閉まらなくなってしまいました（但し、カードポケットに全てカードを入れた状態）。そんなに多くの小銭を持ち歩くことは現実的に無いと思いますが、では逆になぜこんなに小銭入れが大きいのかということになってしまいそうです。