UNIQUEONとは

「UNIQUEON(ユニコーン)」は、1971年創業のコードバン専門フィニッシャー「レーデルオガワ」が展開しているレザーブランドです。(2021年発足)
製品を持つことで人生が良い方向へ変化する小さなきっかけを提供し、唯一無二の存在になることをコンセプトに掲げています。
レーデルオガワは、タンナーが鞣したコードバンに染色や仕上げを施す専門業者。なかでも、染料を用いて革に色を入れるアリニン染めを得意としており、コードバン特有の透明感や奥行きのある色艶を引き出す技術に定評があります。
その技術を活かし、素材の美しさを活かした製品を展開。単色だけでなく、複数の色を組み合わせたグラデーションなど、一般的な革小物とはひと味違う色表現にも取り組んでいます。
購入はオンラインが中心ですが、2023年には銀座・奥野ビルに旗艦ギャラリーをオープン。実物を手に取りながら、ユニコーンならではの色彩や素材感をじっくり堪能できます。
ラウンドファスナーウォレット メソスフィア GiRW-202 レビュー
ユニコーンから、コードバンを贅沢に使用したラウンドファスナーウォレットをレビューします。革好きのために考え尽くされたという一品の実力を詳しく見ていきましょう。
■ 素材

外装には、新喜皮革が鞣したコードバンをレーデルオガワが染色・仕上げしたものを使用しています。
コードバンは、馬の臀部の内側にあるコラーゲン繊維の層を削り出して作られる希少な革。繊維がきめ細かく密集しているため、滑らかな質感と奥行きのある独特な光沢があります。
素材となるコードバンを手掛けるのは、兵庫県姫路市の馬革専門タンナーである新喜皮革。伝統的なピット槽でじっくりと皮を鞣し、長い時間をかけて上質なコードバンを仕上げています。
その後のコードバンの表情を決めるのが、レーデルオガワの加工・染色です。
特筆すべきは独自のアリニン染め。顔料で表面を覆うのではなく、水性染料によって革そのものに色を入れていきます。革一枚ごとの状態を見極め、気温や湿度を考慮して革を仕上げることで、レーデルオガワ特有の質感や色合いを生み出しているのだそう。
コードバン本来の質感を活かしながら、吸い込まれるような透明感のある発色を楽しめます。
ユニコーンのコードバンは、均一に色をのせた革とは異なり、光の受け方によって色味や光沢に奥行きが感じられます。こだわりを重ねた加工によって、コードバンの美しさを最大限に引き出した素材と言えるでしょう。

内装には、イタリア・バダラッシ・カルロ社 のミネルバボックスを使用。イタリアの伝統的なバケッタ製法で作られたタンニン鞣しの牛革で、オイルを豊富に含みしっとりとした質感が特徴です。
表面には自然なシボがあり、柔らかく温かみのある表情が魅力。使い込むほどに色艶が増し、経年変化が現れていきます。
外装の硬質なコードバンと、内装の柔和なミネルバボックス。異なる2種類の革を組み合わせることで、財布を開いたときにも素材のコントラストを楽しめます。
■ サイズ

公式サイズは縦9.5cm、横19.5cm、マチ2cm。
ラウンドファスナー長財布としては一般的なサイズ感です。
財布を持っている感覚と、革の美しさを贅沢に堪能できるでしょう。
■ 札スペース

財布を開いて見える広いスペース2箇所が札収納です。上部にはマチが設けられ大きく開き、見やすく取りやすくなっています。
横幅は18.5cmほどと十分に余裕があり、一万円札を入れる時にもマチが当たりにくく、スッキリと収まります。
ゆとりのある財布のメリットは、収納時の窮屈さや使用感にストレスがないこと。会計時にも落ち着いて操作できることは心のゆとりに繋がります。
■ カードスロット

カードスロットは財布両側の背面に配置。間口がまっすぐな所と、インデックスのように長短がつけられている所があり、出し入れのしやすさやカードを見分ける目印になっています。
横幅は9.5cm弱とさほど遊びはありませんが、内装革に柔軟性があるおかげでスムーズな操作性とホールド感を両立しています。
■ コインスペース

コインは中央のファスナーレススペースに収納します。
間口が開いているとコインが飛び出してしまうのではと懸念するところですが、外装ファスナーぎりぎりの高さまでスペースが設けてあり、持ち運んでも散らばらないとのこと。
実際にコインを入れて振ってみたところ、すべてのコインがこのスペースに残っていました。計算された設計に舌を巻きます。
■ フリーポケット

左右のカードスロット背面にフリーポケットを配置しています。
マチはないものの、革がしなって大きく開き収納した物が良く見えます。
■ ファスナー・つまみ

ファスナーはYKK5号。以前は強度面を考慮しエクセラを採用していたそうですが、使用感を高めるためあえてグレードを下げたのだそう。
それでも十分に高級感があり、サクサク軽快に動いて操作性に不満はありません。
ツマミは外装と同じコードバンを使用し、大きさは4cmほど。手の大きな方でもつかみやすく、使い勝手抜群です。
■ 縫製

細めの糸を使い、細かいピッチで縫製されています。
コードバンの強靭で繊細な革に糸を通すには高度な技術が必要で、非常に大変な作業であることが容易に想像できます。多少糸がつっているようにも見えますが、ここまでの加工ができることに感動します。
■ コバ

コバの具体的な仕上げ方法は確認できませんでしたが、非常に薄く目立たないよう処理されています。存在感は薄く、革の美しさを邪魔していません。
総評
コードバンの魅力を存分に味わいたい方におすすめしたい長財布です。素材の選定から染色、仕立て、構造まで、革好きが楽しめる要素をこれでもかと詰め込んだ一品で、実用性だけでなく所有する喜びまで感じられます。
コードバンという素材の性質上、価格は決して安くありません。
しかし、それ以上に満足度の高い財布だと言えるでしょう。
| 設立年 | 2021年 (ブランド発足) |
|---|---|
| 主な価格帯 | 20,000~50,000円台 |
| 年齢層 | 20代~60代 |
| 製造地 | 日本 |
| 品質 | 高品質 |
【価格】89,100円
