ココマイスター【オークバーク】おすすめの財布3選

前半ではオークバークでおすすめの財布をご紹介し、後半ではオークバークとはどんな革なのか詳しく解説します。

目次

おすすめの財布3選

1 オークバーク・ブリストル

この財布の特徴

欧州産のオークの木から抽出されたタンニンによって皮を鞣(なめ)された、非常に希少価値の高いシリーズです。国内ではココマイスターでしか取り扱いがなく、そのため価格も高額です。他の人が持っていない財布が欲しい方は必見です。

価格74,000円(税込み)
評価評価5
備考欧州産オークバークを使用・日本製

2 オークバーク・ウェスターリー

この財布の特徴

こちらは同じくオークバークを全面に使用した、折り畳みタイプの長財布です。実際は牛革なのですが、その色味からオークの木で作られていると勘違いしてしまいそうです。自然な風合いが漂う長財布です。

価格73,000円(税込み)
評価評価5
備考欧州産オークバークを使用・日本製

3 オークバーク・ワイルドビショップ

この財布の特徴

こちらはV字マチの折り畳み財布です。ウェスターリーよりも薄型になります。

価格73,000円(税込み)
評価評価5
備考欧州産オークバークを使用・日本製

オークバークとは?

他の革財布ラインナップとは全く異なる、独特の外観。オークバークシリーズは、英国で紀元前から続く製法をベースとして、保護されたオークの木の皮のみを使用した鞣しを行い、色合いもオークから抽出される色そのものといったこだわりの一品です。

ほぼ絶滅寸前と言われた伝統のなめし技法は、1年以上という途方も無い時間がかかる為、コストも当然高くなりますが、超高級革製品向けの需要を受けて生産が続けられている希少皮革です。

■ どこか懐かしい、アンティークな風合い

まずはオークバークシリーズの外観を眺めてみましょう。色は基本的に2種類しかありません()。「イングリッシュオーク」と「オイルブラウン」。名称は異なりますが、実はこの2色は基本的に同じ色で、どちらもオークの木の皮から抽出される、木そのものの色。含ませるオイルの量のみで色の濃さに違いをつけています。

写真は左が「イングリッシュオーク」、右が「オイルブラウン」

そう聞くだけで、他の皮革とは違う、この革のナチュラルな性格が見えてきそうです。自然な木の色に加えて、白くかすれたような模様は、まるでオークの木から剥がした皮をそのまま加工したのではないかとさえ思えてしまいます。

※当初は2色のみでしたが、その後10色まで増えました。

もちろん、実際には牛革を鞣したもので、そこは他の皮革と変わりません。しかしこの懐かしいような、アンティークな温もりのある革に触れ、その革が製造される工程を知ると、ますますその魅力が増してきます。

■ 365日と1日。鉄の掟

ココマイスター公式サイトによると、このオークバークは英国で絶滅寸前の妙革で、その製造に365日と1日をかけるという鉄の掟を現代に受け継ぐといったことが記されています。そして、かつてこの掟を破った者は両手首を切り落とされたという、おどろおどろしい説明が続きます。

実際にそのような事が行われていたのかはわかりませんが、少しこのオークバークの系譜を辿ってみましょう。

まずは革の名称となっている「オーク・OAK」ですが、これはナラやカシの木の総称で、欧州の場合は特に落葉樹のナラの木を指します。また「バーク」というのは樹皮のことですので、「オークバーク」は直訳すれば「オークの木の皮」となります。

このオーク材はタンニン(いわゆる「渋・シブ」)を多く含み、虫喰いや菌などにも強い上に強度もあることから、古くより高級家具や建材、ワイン・ウィスキー樽などとして利用されてきた高級木材です。更に遡れば、荒波を航海する海賊船の船板などとしても利用されました。

一方、牛など動物の皮は、採取したままの状態では腐敗したり硬化したりしてしまう為、人間が利用するためには「鞣し(なめし)」という工程が必要です。

この工程によって、原皮に含まれるたんぱく質を変化させて、安定して使用できる「革」が生まれるわけですが、英語で言う「tanning(なめし)」の語源にも繋がるのがOAK BARKです。

OAK BARKによる鞣し工程は、古来、非常に長い時間と手間暇をかけて行われ、その伝統技法が受け継がれてきました。まずオーク材から採取された樹皮は数年間乾燥させた後に、細かくウッドチップ状に砕かれます。

この樹皮を「ピット」と呼ばれる槽に入れ、そこに皮を漬け込むわけですが、皮の中心部にまでタンニンを深く染みこませるために、濃度の異なる数十ものピットに時間をかけて漬け替えるという、気の遠くなるような作業が行われます。

更には屋外に設置された深いピットに、OAK BARKと皮を交互に挟むようにした状態で何ヶ月も寝かせます。このようにして、約1年かけて鞣したものが、ようやく「革」として製品になるわけです。

同じタンニン鞣しでも、ピットに漬け込まずドラムで強制的にタンニンを含ませる手法や、植物タンニンの代わりにクロム溶剤を用いる鞣しなどが現在の主流ですが、OAK BARKではこの古来の製法を頑なに守り、その分、密度の濃い、堅牢な高級皮革としてハイエンド革製品の需要を満たしています。

■ 長財布の外装として – 新しい試み

オークバークシリーズは、ココマイスターで2016年にリリースされたラインナップです。従来この革は、独特の粘り気を持つ革として、超高級革靴用にその殆どが生産されてきました。

革財布用の素材として用いるのはココマイスターでも初なのは勿論のこと、世界的にもあまり例がないようです。

オークバークで特に人気の財布

1 オークバーク・ブリストル

この財布の特徴

欧州産のオークの木から抽出されたタンニンによって皮を鞣(なめ)された、非常に希少価値の高いシリーズです。国内ではココマイスターでしか取り扱いがなく、そのため価格も高額です。他の人が持っていない財布が欲しい方は必見です。

価格74,000円(税込み)
評価評価5
備考欧州産オークバークを使用・日本製

【追記】オークバークの仲間が増えました

オークバークは2015年のリリース当初は2色で始まり、その後徐々にカラーラインナップが増えて2020年には10色まで増えました。

そして今度はオークバークを編み込んだ「ザ・オークバーク」というシリーズが登場し、注目を集めています。

イントレチャートが美しいですね。

カラーラインナップも豊富で、ブラウン、ブラック、ネイビーなどの他にこのようなワインバレルという色もあります。

この色でこの模様はかなり目立ちそうですね。

オークバークから更に一歩踏み込んだザ・オークバーク、気になる方は合わせてチェックしてみて下さい。

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