長財布の基本知識&ワンランク上の長財布選びに役立つポイント

突然ですが、財布に対するこだわりや今持っている財布への愛着はありますか?あくまで個人的な感想ですが、私は「財布を選ぶなら長財布」だと思っていますし、愛着の持てる財布との出会いを大切にしています。

いくつもの長財布を使い古してきた私だからこそ言える“長財布の基本知識”と“ワンランク上の財布を選ぶためのポイント”についてこのページで語らせていただきます。

目次

長財布選び・基本編

■ 素材

財布の中でもイチオシは長財布、と言っても、長財布にも色々ありますし、使う人によっておすすめする財布は変わります。そもそも長財布の素材は大きく「革」「布」「その他」の3つに分類できます。

革は耐久性に優れており、デザイン性も抜群です。布は値段が安価なものも多く、優しい印象です。その他としてはビニールやプラスチックといったものが挙げられます。

初めて長財布を持つ人や女性には布素材のものも良いと思いますが、私は革が1番だと思っています。革は丈夫ですし、使い続けると手に馴染んだり、色が変化するので世界で唯一の“MY財布”と言いたくなるほど。

しかし革ならなんでも良いというわけでもありません。正直な所、ワニ革やダチョウ革は“古くささ”を感じてしまうので使ったことはなく、これまでは牛革や馬革の財布を中心に使用しています。

■ 縫製

以前は気にもかけませんでしたが、意外と重要なのが“縫製”です。私は、長財布を購入する時にはまず縫製から見るようにしています。角の部分が綺麗なカーブを描いていない、既に糸がほつれてしまっている、なんて財布は論外です。

糸と糸の間も等間隔で、ほつれもなく、綺麗な直線・曲線を描いている財布はそれだけで「オッ」と思ってしまいます。見た目が綺麗なだけでなく、縫製がしっかりしていると長持ちするので、買い替えの頻度も大きく減ります。

当然ですが、やはり日本製の財布は縫製がしっかりしていることが多いように感じます。外国ブランドだと縫製までこだわっているものは値段が高めになる傾向があるので、私は日本製品をお薦めしたいです。

■ 値段

一般的な長財布の平均価格はおおよそ20,000円~50,000円ほどで、もちろん非常に高級なものは桁すら変わってきます。

「年収に合わせて財布を選んだほうが良い」とも言いますが、これは半分正解で半分間違いだと言えます。

自分の収入に見合わない、高級すぎる財布はメンテナンスにも費用がかかりますし、私の経験から言えば、高級であればあるほどキズや汚れに敏感になって気疲れしてしまうものです。

※63,000円の長財布!

逆に安い値段の財布だと、粗雑に使ったり、丁寧に使っても傷むスピードが早いなんてことも。

“高級すぎず安すぎない、それでいて自分が気に入った財布”を選ぶのが1番ですね。

長財布選び・ステップアップ編

■ 風水

財布と風水は切っても切れない関係にある、と言えるほど深いつながりがあります。やはりお金を溜めておく場所ですから「運気を良くして金運アップするぞ」と思う方が多いのでしょう。

例えば財布を買い換えるのに良い時期がいつかご存知ですか?

広く知られているのは“春”ですね。財布にお札がたくさん入っていると「財布が“張る”」ことから、張ると春をかけて春の買い替えが良いと言われるんです。いわゆる春財布です。

※ 「春財布」の検索結果。ちょっと怪しい。。

他にも、収穫が多く実りの多い“秋”も「財布に実りがある」という意味で買い替えに良いと言われています。それから黄色や黒の財布はお金を引き込む、ピンク色は幸運を招くとも言われますが…正直全てを気にしていたらキリがないと思います。

こだわりすぎてしまうと“自分の好きな財布”ではなく“風水にあった財布”しか選べなくなってしまいますから、あまり考えないほうが良いのではないでしょうか。

ちなみに私は「お札を折らずに丁寧に扱える長財布はお金が溜まりやすい」という話だけを心に秘めて長財布を選んでいます。自分の想いを込められれば、どんな財布だって自分にとってのナンバーワンになると思っているんです。

■ バリエーション

長財布永遠の課題といえば“かさばる”という点です。私はかさばるとは思わないのですが、そうした声は非常に多く聞かれます…。

財布を入れる場所というと、女性はバッグが大半ですが、男性はズボンのポケットにいれる方が大半だと思います。

そう考えてみるとズボンのポケットに入れにくい長財布は“かさばる”と見られてしまうのかもしれません。スーツの内ポケットにも収納できますが、常にスーツを着用している人限定になってしまいます。

私自身はボディバッグにいれて携帯していますが、これだと財布を汚したりポケットに入れて折り曲がったりすることが無いので重宝しています。

ズボンのポケット収納派の方には薄型長財布をおすすめしています。

薄型の中でもとりわけ薄い、厚さ1cm以下の長財布ならズボンの後ろポケットにも収納できますし、シャツの胸ポケットにもしまっておけます。ただ収納量には限りがあるので、大量にカードやお札を所持したい人には難しいかもしれません。

薄型の長財布を持つなら、別にコインケースを持つ、なんてスタイルも良いですね。同じレザーで揃えると尚良し。

※ コードバンシリーズの長財布・二つ折・小銭入れ

長財布と一言で言っても、意外にも色々なバリエーションがありますから、かさばりそうという理由だけで敬遠してしまうのはもったいないと思いませんか。

■ 手入れ

財布全般に言えることですが、こまめに手入れをすれば案外長持ちするものです。ビニールやプラスチック素材のものなら水に濡らして硬く絞ったタオルで拭くくらいで十分ですが、革製のものはもう少しケアが必要です。

乾いた布で汚れを落とし、革用のクリームを少量布に取り、財布に塗りこむようにします。手入れの頻度は2週間~1ヶ月程度に1度が望ましく、また定期的に防水スプレーなどをかけると更に良いでしょう。

そうは言っても、これはあくまで理想の1つであり「手入れにはそれほど神経質にならなくて良い」というのが私の考えです。ひどい汚れがついた時に落とせばいいだろう、くらいに考えていまして、多少の傷や汚れも“財布の味”かなと思っています。

長財布選び・ワンランクアップ編

■ ファスナー

長財布のファスナーは大きく分けて“ラウンド” “L字” “I字”の3種類に分かれます。

ラウンドは財布を囲むようにファスナーがついておりL字は財布の2辺、I字は財布の1辺にファスナーがついている形のことを言います。それぞれの良い所や特徴は以下の通りです。

・ラウンド:収納力が高く、財布内部を全体的に確認できる
・L字:財布の中身を人に見られにくく、かつ財布を開いた時に内部が見やすい
・I字:スタイリッシュなデザインが多く、細身の財布が多い

財布を選ぶときにファスナーまで見ている人は多くありません。とはいえ、財布を手にとって見るとなぜかホックを外したりファスナーを動かしたりしていますよね。

人によってどのファスナーの形が使いやすいかは大きく異なりますから実際に手にとって自分に合った形を見つけることが大切です。

■ 小銭とカード

長財布の課題としてよく挙げられる点として“小銭やカードの収納”もあります。カードを入れると分厚くなってしまうし、小銭を入れると財布が変形してしまう、なんて声をよく聞きます。

ちなみに私の場合、小銭は長財布には入れていません。長財布に入れると財布が膨れてしまうので、ポケットにそのまま入れています。とっても楽で良いですよ。

また、カードも財布には入れておらず、このようにボディバッグのサイドポケットに入れています。

どうしても持ち歩くカード類はそれなりの数になりますよね。そしてそれを全部財布に入れてしまうと、やはり膨らんで型崩れの原因となります。

でも小銭もカードもこの方法なら財布の形も気にすることなく、枚数も気にすることなく持ち運べて便利です。

■ ブランド

長財布の中でも、特に革素材のものは様々なブランドから販売されていて、物によっては100,000円を超えるものも。

これまで、特定のブランドだけを使ってきたわけではないのですが「特定のブランドのみを持つ」と決めてい方もいらっしゃいます。

※ ボッテガヴェネタは10万円以上する物も多いです

最近では、ブランド物を安価に購入できるインターネット販売サイトも多数増えていますが、極端に値段が安い場合は用心したほうが良いです。

直接見なければわかりませんが、精巧に作られていたとしても本物と偽物には大きな違いがあります。偽物の場合、ホックやジッパーなどが安価な材料で済まされていることが多いです。

他にも、縫い目が粗かったり、シリアル番号の刻印がない、ブランドの箱や中袋が付属していないといった特徴も挙げられます。

本来の価格よりもかなり低価格で購入できるブランド品の財布を購入する時は、こうした部分に着目してみてください。

高価な物であればブランドの直営店に行って買うのが安心です。

最後に

非常に長い文章となりましたが、まとめてみると“自分が「好き」「良い」と思える長財布”こそ自分にとって最高のパートナーであると言えるのではないでしょうか。

長財布選びのポイントは端的に言えば以下の3つです。

・縫製のしっかりした日本製の革財布
・高級すぎず安価すぎない手入れのしやすいもの
・実際に手にとって、使いやすいもの

※ 私の理想の長財布

愛着の持てる財布があるだけで、毎日少しだけ幸せな気持ちになれるものです。ここまで読んでくださった方々にとって「長く付き合いたい」と思える長財布との出会いがあることを願っております。

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