ココマイスター【ロッソピエトラ】おすすめの財布2選

このページでは、2018年に登場したココマイスターの新シリーズであるロッソピエトラについて解説し、財布もご紹介したいと思います。

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ロッソピエトラとは?

選びぬかれた欧州の皮革に、国内の職人が縫製を施すことで、数多くの高品質な財布を生み出してきたココマイスターに新たなシリーズとして加わった「ロッソピエトラ」。ココマイスターと言えば、英国伝統のブライドルレザー、希少な馬革コードバン、起毛素材のナポレオンカーフなど、それぞれに特徴をもった革が外装に用いられています。

今回のロッソピエトラは通常は内装に用いられることが多いヌメ革に特殊加工を施して外装の素材としています。逆に内装には、これもココマイスターの代表的な外装素材であるマットーネが用いられています。

■ 手間暇をかけた「ヌメ革」

さて、早速その「ロッソピエトラ」の内容を見ていきましょう。ヌメ革というのは、通常最もプレーンな革であると同時に、使用に伴って飴色に変化していく特性を持ち、最も革らしい革とも表される革です。

イタリア産の最高級ヌメ革をベースとして、タンニン鞣し、手染めの染料仕上げ、グレージング加工が施されたロッソピエトラは、一般的なヌメ革に比べると変化の度合いは抑えられているものの、徐々に色合いが深くなるエイジングも期待できる革となっています。

■ 特筆に値する傷のつきにくさ

さらに最大の特徴と言えるのが、表面に施されたシボ模様。ココマイスターシリーズの中で、これまで比較的シボ模様がはっきりしているものとしては、同じくイタリア産の「マルティーニ」などが挙げられますが、それと並べて比べてみたのが下の写真。(真ん中がマルティーニ、左右がロッソピエトラ))

見ておわかりの通り、ロッソピエトラシリーズのシボ模様はかなり大胆で、ハードな仕上がりとなっています。手触りとしても固く締まった印象で、斬新なイメージですが、これは公式サイトでも触れられている「傷のつきにくさ」に繋がっています。個人的にも、このロッソピエトラシリーズの最大の特徴にして、気に入った点は「傷のつきにくさ」「目立ちにくさ」にあります。

高級長財布の場合、日常的に使用するものでありながら、デリケートな表革に傷がつくのはやはり嫌なものですが、このロッソピエトラは多少表面をこすったり、引っ掻いたりしたとしても、ほとんど目立った傷がつくことがありません。かなりストレスから開放してくれると言えるでしょう。

■ 内装には美しい人気皮革「マットーネ」を採用

さて内装の方に目をむけると、使用されているのはイタリアの高級皮革にして、ココマイスターでも一二を争う人気皮革の「マットーネ」です。オイルをたっぷりと含ませた上に、卵白で磨かれるカゼイン加工が施された革は、美しい艶と革らしい表情をもっています。

ハードな外装に、繊細な表情を持つ内装という組み合わせのロッソピエトラは、言い換えれば実用性とデザイン性を兼ね備えた財布と言えるでしょう。

ロッソピエトラシリーズ・ラインナップ

現在ロッソピエトラシリーズとしてラインナップされている長財布は、ラウンド長財布、V字マチ長財布、薄型長財布の3種類。それぞれ簡単に見ておきましょう。

■ ラウンド長財布

こちらは中身をがっちりガードしてくれるラウンド長財布。カードポケット8枚分に大型ポケットとファスナー付き小銭入れが付きます。外側のラウンドファスナーには洗練された独自デザインのメタルタグが付いているのが目をひきます。また、小銭入れは片側にマチがついていますので、かなり使いやすい仕様と言えるでしょう。価格は2024年4月現在46,000円となっています。

■ V字マチ長財布

こちらは、オーソドックスなササマチ・被せ蓋タイプのV字マチ長財布です。財布を開くと内側のマットーネが美しく広がりますので、内装の見えにくいラウンド長財布よりも、デザイン的にはおすすめです。カードポケットが11枚分に小銭入れが付き、十分な収納力を誇ります。価格は2024年4月現在48,000円と、シリーズ中最も高くなっています。

■ 薄型長財布

最後は、薄型長財布。V字マチ長財布とほぼ同じ構造なのですが、カードポケットが6枚分に抑えられる代わりに、マチ付き小銭入れが内側に埋め込まれるギミックとなっていて、薄さを際立たせています。実際の薄さは、上のV字マチ長財布とほぼ同等ですが、2024年4月現在43,500円と最も手頃な価格ということもあり、個人的にはシリーズ中一押しの一本です。

色はいずれも「ブラック」「ダークネイビー」「モスグリーン」「オレンジ」の4色。手頃な価格と相まって、プレゼント用途としても強力な選択肢になり得るシリーズだと思います。

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