メンズ革財布を探していると、「ガンゾ」と「土屋鞄製造所」の財布が紹介されていることが多いと思います。
いずれも日本の革製品ブランドですが、どんな違いがあるのでしょうか。今回、7つの項目で徹底比較しました。
自分用の財布を検討している方や、大切な人へのプレゼント選びなど、購入の参考にしてみてくださいね。
ガンゾはどんなブランド?

ガンゾ(GANZO)は、日本のメンズ革製品ブランドで、株式会社AJIOKA.が運営しています。
AJIOKA.は、創業は1917年(大正6年)と、100年以上の歴史を持つ老舗の皮革メーカーです。ブランド「GANZO」は1999年に立ち上げられ、2008年に表参道に本店をOPEN。
高品質で、洗練されたシンプルなデザインの財布は、ホンモノが欲しい方におすすめしたいブランドです。
土屋鞄製造所はどんなブランド?

1965年に誕生した土屋鞄製造所(以下、土屋鞄)は、2025年で60周年を迎えました。
日本を代表する老舗ブランドのひとつです。ランドセルメーカーとして積み重ねた確かな技術を生かし、2000年からはバッグや革小物の展開もスタートしました。
「時を越えて愛される価値をつくる」という想いのもと、余計な装飾をそぎ落としたシンプルでスタンダードなデザインを提案。使い心地にも徹底的にこだわり、日本ならではのクラフトマンシップが息づいています。ブランドロゴを強く主張しない点も、土屋鞄の哲学を象徴しています。
では、ここから両ブランドを徹底比較していきます。
【比較1】素材の品質 (革の種類)

ガンゾは、コードバンからブライドルレザー、クロコダイルなど、多種類の革の取り扱いがあります。またコードバンといっても、いくつかの種類があったりと、革選びが楽しくなります。
土屋鞄の財布は、20年もの間多くの人に愛されてきたオリジナルのヌメ革を中心に、コードバン、ブライドルレザーの3種類で展開されています。種類は限られていますが、どれも使うほどに味わいを増す、選び抜かれた革素材が使われています。
特殊な革や、色々な種類の革が気になる人はガンゾ、安定の定番革から選びたい人は土屋鞄がおすすめです。
【比較】素材の品質 | ガンゾ | 土屋鞄 |
---|---|---|
ブライドルレザー | イギリス(トーマスウェア社、J&E セジュイック社) | イギリス(J&E セジュウィック社) |
コードバン | 水染めコードバン:日本 シェルコードバン:アメリカ(ホーウィン社)、ROCADO社(イタリア) ほか | 水染めコードバン:日本 |
【比較2】価格帯

ガンゾは、3万円~30万円以上と広い価格帯。コードバンやクロコダイルなどの希少革を使ったものは数10万円のものが多く、その他の長財布であれば約3〜7万円以内です。
土屋鞄の価格帯は、3万円~8万円程度。こちらもコードバンを除くと中心価格帯は3~4万円です。高いクオリティのレザーウォレットを比較的手に届きやすい価格で提供しています。
予算に応じて選べる選択肢が多いのはガンゾ。色々な革も選択できます。土屋鞄でもコストパフォーマンスの良い財布を探せます。
【比較】価格帯 | ガンゾ | 土屋鞄 |
---|---|---|
長財布 | 30,000~300,000円以上 | 30,000~83,000円台 |
二つ折り財布 | 40,000~200,000円以上 | 24,000~63,000円台 |
【比較3】デザイン性と使い勝手

ガンゾは、国内外の厳選された高品質レザーを使用しており、洗練されたシンプルなデザインの革小物が多い印象です。カラーも奇抜なものはなく、落ち着きのある大人の男性に相応しい財布が数多く取り揃っています。
使い勝手も、撥水や軽量、収納面にこだわっており、長く愛用したいブランドといえます。
土屋鞄の財布は、シンプルで長く使えるデザインが魅力です。ガンゾと比べると、ややカジュアルな雰囲気を持つモデルもあり、男女を問わず幅広い世代に愛用されています。ミニ財布などコンパクトなタイプも揃っており、日常のスタイルや現代的なファッションに合わせやすいのも特徴です。
洗練されたシンプルかつ高品質な財布を求めるならガンゾ、シンプルで飽きのこない財布なら土屋鞄と、好みにあわせて選んでみてください。
【比較】デザイン性 | ガンゾ | 土屋鞄 |
---|---|---|
デザイン | メンズ / シンプル | ユニセックス |
色展開 | ベーシック | ベーシック |
【比較4】ブランドの信頼性・知名度

ガンゾは、株式会社AJIOKA.が1999年に立ち上げた高級革製品ブランドです。ブランドは比較的新しいように感じますが、株式会社AJIOKA.は大正6年に創業された歴史ある企業であり、オリジナルブランドepoiやFicoなども展開しています。小細工なしのホンモノを取り扱う信頼性の高いブランドという印象です。
土屋鞄は、幅広い世代から支持されるブランドです。ユーザーレビューでは、品質の確かさやブランドへの信頼感が語られており、接客などサービス面への満足度も高いことが分かります。公式インスタグラムのフォロワーは15.6万人と、多くの人に注目されています。
どちらも老舗メーカーであり、信頼を確立しています。インスタグラムのフォロワー数や、ガンゾはメンズ製品のみであるところをみると、土屋鞄の方が知名度は高いのかもしれません。
【比較】ブランド信頼性 | ガンゾ | 土屋鞄 |
---|---|---|
ブランド創業年 | 1999年 | 1965年 |
公式インスタグラムのフォロワー数 | 1.8万人 | 15.6万人 |
【比較5】耐久性・縫製の丁寧さ

ガンゾは、日本の熟練職人が手作業で裁断・縫製を行い、丁寧に仕上げています。それが故に、ステッチの美しさと強度が高く評価されており、価格に見合った高級財布を長く愛用したい方には手にして欲しい逸品です。革の美しい経年変化も魅力です。公式サイトには革の製造工程の紹介や対談などを通じてガンゾの魅力を感じることができます。
土屋鞄は、日本の熟練職人たちが代々受け継いできた技術を活かし、一つひとつ丁寧に製品を作り上げています。ガンゾ同様に、公式サイトには職人たちのインタビューが掲載されており、真摯な姿勢に触れることができます。
どちらのブランドの財布も、日本の職人によって丁寧に仕上げられた高品質なものであることは間違いありません。
【比較】品質 | ガンゾ | 土屋鞄 |
---|---|---|
製造国 | 日本 | 日本 |
スタイル | 熟練職人による丁寧な仕上げ | 熟練職人による丁寧な仕上げ |
【比較6】アフターサービス

ガンゾには、特別な保証制度は見当たりませんでしたが、修理依頼等の専用問い合わせのメールが設けられており、個別で対応してもらえます。また修理費用にポイントも使えるとのこと。オンラインコンテンツが充実しており、お手入れや水濡れ、傷の治し方などが紹介されています。
土屋鞄は、店頭に購入品を持ち込むと、いつでも無料でケアしてもらえるサポートが設けれています。修理も有償ではありますが、専門の熟練職人が手直しを行います。ユニークなのは、リユース制度です。不要になった土屋鞄の財布を持ち込むと、10%オフクーポンをもらえる制度です。引き取られたアイテムは修理され、再度販売されるという、環境に優しい取り組みをしています。
【比較】アフターサービス | ガンゾ | 土屋鞄 |
---|---|---|
修理 | 有料 | 有料 |
問い合わせ方法 | 問い合わせメール | 問い合わせフォーム |
ケアサービス | なし (オンラインコンテンツが充実) | 店頭で無料ケア |
【比較7】店舗数

ガンゾは表参道に本店があり、東京に3店舗、大阪に1店舗あります。直営店舗は少ないものの、全国の百貨店などで取り扱いがあります。
土屋鞄の方は首都圏や関西のほか、九州、軽井沢、海外にも直営店舗があります。
【比較】店舗数 | ガンゾ | 土屋鞄 |
---|---|---|
日本 | 4店舗 | 14店舗 |
海外 | なし | 5店舗(台湾、アメリカ) |
まとめ

2ブランドはいずれも、日本の職人による高いクオリティの財布が見つかることが分かりました。どっちが買いかは、それぞれスタイルが大きく異なるので、好みや価格帯等によって選んでみてください。
ガンゾまとめ
ガンゾの財布は、シンプルかつ洗練されたデザイン、ホンモノ・高級志向の方におすすめ!
革エイジング(経年変化)も楽しむことができ、品質も申し分ないので、一生ものの財布としてもおすすめできます。直営店舗数が少ないのは気になりますが、お近くの取扱店舗を探して、実際に手に取ってみてください。
土屋鞄まとめ
土屋鞄は、シンプルで長く愛用できるデザインを求める方や、丁寧で誠実な日本のものづくりに惹かれる方におすすめ。
時間をかけて育てたくなるスタンダードな財布が揃い、ブランドの理念に共感するファンも数多く存在します。全国に直営店があるので、近くに店舗があれば実際に足を運んでみるのもおすすめです。
ガンゾで1番売れている財布
1 コードバン 小銭入れ付き二つ折り財布

この財布の特徴
外装に水染めコードバン、内装にヌメ革を使用した二つ折り財布です。キャッシュレス決済の普及によりガンゾはコンパクトな財布が人気です。近年のコードバンの価格高騰によりかなりの値段がしますが、それでも本物志向の方に求められています。
価格 | 67,100円(税込み) |
---|---|
評価 | ![]() |
備考 | 外装はコードバン・内装はヌメ革・日本製 |
土屋鞄で一番売れている財布
1 ブライドル 長財布

この財布の特徴
土屋鞄もブライドルレザーの財布が人気です。ココマイスターの方は内装が白っぽいヌメ革が使われているのに対して、土屋鞄はブラウンの牛革が使われており、より格式高い印象を与えます。
価格 | 49,500円(税込み) |
---|---|
評価 | ![]() |
備考 | 内部はヌメ革・レザーは欧州産・日本製 |