メンズ革財布を選ぶ時、日本ブランドに詳しい人ならココマイスター、yuhaku(ユハク)を選択肢に入れることも多いかもしれません。いずれも注目の革財布ブランドですが、どんな違いがあるのでしょうか。今回、7つの項目で徹底比較しました。
自分用の財布を検討している方や、大切な人へのプレゼント選びなど、購入の参考にしてみてくださいね。
ココマイスターはどんなブランド?

ココマイスターは2009年に林佑磨氏が創業した日本ブランドです。
ココマイスターが提案するのは、洒脱で上品な、道具以上の財布。芸術性をキーに、シンプルな中に遊び心を感じさせるアイテムを提案しています。日本の職人技術を大切にしながらも、醸し出しているのはヨーロッパの気品あるムード。今までの日本の革ブランドとはまた一味違った、欧米のハイブランドを思わせるイメージを感じさせます。
ユハクはどんなブランド?

yuhaku(ユハク)は、2009年に仲垣友博氏がスタートした日本のブランドです。
なんといっても、ユハクの特徴は染色革。鮮やかなグラデーションが目を引くレザーアイテムが揃います。革の扱いは独学というデザイナーが、絵画や建築の知識を取り入れて生み出す作品群はどれも独創的。作品のような美しさを放つ財布は、まさに「持ち歩けるアート」と言えます。確かな職人技術が、丁寧にその美しさを実現させています。
では、ここから両ブランドを徹底比較していきます。
【比較1】素材の品質 (革の種類)

ココマイスターで取り扱っているのは、イタリアやイギリスから厳選したレザー。人気のブライドル、オイルレザーからコードバンまで20種にも及ぶ革を網羅しています。多くはレザーを生かしたシンプルなものですが、模様をプレスしたものや編み込みのデザインもあります。
ユハクの財布はいずれもグラデーションレザー。そのベースとなる革の主流は、牛革のカーフかキップです。さらにコードバンも含めて4種ほどを取り扱い、イタリアなど世界のタンナーから選りすぐっています。特にクロコダイルは、エルメス社が所有するタンナーのものを使用しています。
より革本来の風合いを楽しみたい人はココマイスター、他とは違った新しい革を求める人にはグラデーションレザーのユハクがおすすめです。
【比較】素材の品質 | ココマイスター | ユハク |
---|---|---|
クロコダイル | フランス(不明) | フランス(エルメス・キュイール・プレシュー社) |
コードバン | 水染めコードバン:日本 シェルコードバン:アメリカ(ホーウィン社) ほか | アニリンコードバン:日本(レーデルオガワ社) |
【比較2】価格帯

ココマイスターは、3万円~15万円台の価格帯。100を超える型数から選べるため、価格幅も広く、予算に応じて選択肢が豊富です。コードバンなど高級な皮革をのぞけば、長財布の中心価格帯は長財布は4~5万円前後です。
ユハクの価格帯は、3万~55万円台と、さらに広い価格帯で展開。中心価格帯は5~8万円台。手仕事によるこだわりの染色革がベースとなっているため、比較的高価なラインナップです。
価格帯が広く、それぞれの予算感に合わせて選びやすいのはココマイスターです。
【比較】価格帯 | ココマイスター | ユハク |
---|---|---|
長財布 | 30,000~150,000円 | 50,000~550,000円 |
二つ折り財布 | 28,000~100,000円 | 30,000~110,000円 |
【比較3】デザイン性と使い勝手

ココマイスターは、「大人の男財布」をコンセプトにしたシックで男性的なデザインの財布が主流。基本的にはシンプルでクラシックですが、ディテールに男らしさや高級感が漂います。サイトでのモデル着用写真からも、スーツを着た紳士に向けていることが分かります。
ユハクの財布は、発色の良いレザーがインパクトのあるアート性のある佇まい。デザインの軸がグラデーションレザーにあるため、好き嫌いがはっきりと分かれます。カラフルな革を立たせるため、財布そのものはミニマルなデザインが多く、男女問わず使えます。
ザ・革財布というような財布を探しているならココマイスターを、ユニークさや色展開を楽しみたいならユハクをチェックしてみてください。
【比較】デザイン性 | ココマイスター | ユハク |
---|---|---|
デザイン | クラシック、紳士的 | アート性、一部ユニセックス |
色展開 | ベーシック+カラフル | カラフル(グラデーション) |
【比較4】ブランドの信頼性・知名度

ココマイスターは、2009年にスタートした日本のブランドです。公式サイトでのレビューが1000件を超える商品、リピート購入の口コミもあることから、すでに一定数のファンを獲得していることがわかります。映画やドラマでは福山雅治、及川光博などの芸能人が着用しています。公式インスタのフォロワーは1.8万人です。
ユハクも創業は2009年。公式サイトのレビューはまだ少数ながら、購入者からは満足のコメントが集まっています。芸能人の着用は確認できませんでしたが、テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」で俳優の野間口徹氏が店舗を訪れていました。公式インスタのフォロワーは7459人です。
双方ともすでに固定ファンを獲得している様子ですが、知名度はココマイスターの方が高いと言えます。
【比較】ブランド信頼性 | ココマイスター | ユハク |
---|---|---|
ブランド創業年 | 2009年 | 2009年 |
公式インスタグラムのフォロワー数 (2025/5時点) | 1.8万人 | 7459人 |
【比較5】耐久性・縫製の丁寧さ

ココマイスターは海外の雰囲気がありますが、すべて日本の熟練職人が作っています。1点もののように人間味のあるものづくりを大切にしながら、効率よく分業制を取り入れています。サイトで欠品中の商品には「職人製造中」のマークがつき、今まさに手作業で生み出されている様子を想像させます。
ユハクも、日本の職人によって作られています。絵を描くように色を重ねる染めをはじめ、繊細な手しごとが問われる工程ばかり。傷など細かなチェックも抜かりありません。大量生産するブランドの製造ラインとは異なる、クオリティを追い求める工程からは「世界最高品質の手染めレザー」を自負する所以が伝わります。
どちらのブランドの財布も、日本の職人によるクオリティの高さを感じられるはずです。
【比較】品質 | ココマイスター | ユハク |
---|---|---|
製造国 | 日本 | 日本 |
スタイル | 熟練職人による丁寧な仕上げ | 熟練職人による丁寧な仕上げ |
【比較6】アフターサービス

ココマイスターの「ココクラブ」という無料会員制度に入ると、無償で修理してもらえる可能性があります。有料の場合でも、会員価格で対応。一般的な問い合わせフォームだけではなく、平日の日中はカスタマーサポートが常駐していて、電話相談できるのも魅力のひとつです。不良以外の場合でも、無料返品できるのも珍しい特典です。
ユハクにも無料のメンバーズ制度があり、メンテナンスや修理は会員限定の特典です。すべて有料ですが、抜けた色を補色する、傷やシミを目立たなくするといったメンテナンスが可能。金額やかかる日数もサイトに提示されていて、事前にチェックできます。会員になってポイントを貯めると、非売品ノベルティと交換することもできます。
いずれのブランドも修理対応に応じていますが、度合いによって無料修理もあるのはココマイスターです。
【比較】アフターサービス | ココマイスター | ユハク |
---|---|---|
修理 | 無料(要会員登録) 内容により有料、会員価格 | 有料(要会員登録) |
問い合わせ方法 | 電話、メール、問い合わせフォーム | 問い合わせフォーム |
【比較7】店舗数

どちらのブランドも、オンラインショップだけでなく、全国に実店舗があります。
ココマイスターは関東・関西に6店舗。
ユハクは、直営店としては関東2店舗のみですが、全国20店舗以上の百貨店やセレクトショップ等でも取り扱いがあり、実物を目にする機会が多いのはユハクかもしれません。
【比較】店舗数 | ココマイスター | ユハク |
---|---|---|
直営店 | 6店舗 | 2店舗 |
百貨店、セレクトショップ | なし | 20店舗以上 |
まとめ

2ブランドどちらも、こだわりの革を用いた日本の職人による財布を展開していることが分かりました。どっちが買いかは、デザインや価格帯に違いがあるので、好みと予算感で選んでみてください。
ココマイスターまとめ
ココマイスターの財布は紳士的で、万人受けする上品なデザインが豊富です。革の種類からじっくり選びたい方におすすめ!
どこかヨーロッパのハイブランドのような雰囲気がありつつも、そのクオリティに対してはリーズナブルな価格設定。長財布は特に型数が多いため、自分が欲しいと思う1点を見つけられるはずです。
ユハクまとめ
ユハクの財布は、グラデーションレザーが唯一無二。普通の革財布に飽きた人、美しい色を日常的に楽しみたい人におすすめ!
知る人ぞ知るブランドのユニークなデザインは、人と被りづらく注目の的になること間違いなし。妥協のないモノづくりによる財布は比較的高価ですが、その分自分だけの芸術作品として長く大切にしたくなる、深い愛着が湧くはずです。