大航海時代をコンセプトとして、当時地中海で活躍したというプルキャラック船をロゴマークにあしらったシリーズです。公式サイトを見るとわかるように、ココマイスターは財布にまつわる「コンセプト」や「ストーリー」にかなり力を入れています。プルキャラックシリーズは、アンティークな雰囲気を醸し出すイタリアンプルアップレザーを採用し、色は海(グリーン)・夜空(ネイビー)・帆船(ブラウン)を表すなど、特にストーリーへのこだわりが顕著なシリーズと言えるでしょう。
【タイプ】ラウンドファスナータイプ
【外装】NEVADA(イタリア)
【内装】NEVADA(イタリア)、ヌメ革
【価格】36,000円(税込)
【スコア】総合:83点
スムーズなラウンドファスナー、大きめのファスナータグ、マチ付きの小銭入れなど、全体として必要十分な機能性を備えています。
ビジネス、プライベートどちらでもマッチする質感です。また、海を表現したシーアンビジョンというグリーン調の色は、プルキャラックシリーズ全3色の中でも特徴的な色で、女性にも合いそうです。
厚みはカタログ値で22mm。実測値で24〜25mm(中身が空の状態)。シンプルな外装と相まって、見た目も、持った感じもすっきりしています。
横から見るとこんな感じ。非常にスマートな印象です。
収納力はごく一般的な水準かと思います。下の写真は「お札25枚+小銭25枚+カード10枚(カードポケットに8枚+マルチポケットに2枚)、レシートに見立てたA4用紙を折りたたんだもの1枚を入れた状態。
この状態でも、ファスナーを閉じるとこんな感じ。
ファスナーの開閉は、これだけ中身を入れていても非常にスムーズです。
マチ付きタイプの小銭入れは使いやすさ抜群です。尚、マチが付いているのは片側だけですので、小銭の選別をする場合は、財布を傾けてマチ側に中身を寄せる感じになります。マチは約3cm程度ですが、中央部分を指で大きく開くことができます。
ココマイスターのラウンドファスナーウォレットとして一般的なタイプです。左右に別れたお札入れ部分には大きなマチがあり、小銭入れのマチがついている側は約90度まで開きます。
カードポケット8+フリーポケット2の構成はココマイスターのラウンドファスナーウォレットのスタンダードで、ごく一般的な使い勝手だと思います。
美しい財布なのですが、この財布の最大の特徴である「プルアップレザー」の特色が今ひとつ出し切れていないように感じるのと、個人的にシルバー色のファスナーよりも普通のゴールド系統が(今は)好きなので、価格と他の財布との比較においてこのお気に入り度となってしまいました。良い財布だとは思いますので、あとは個人の嗜好で選べばOKだと思います。
3万円台半ばという価格ですが、それ以下で「マットーネマックスラージ」「ブライドルグランドウォレット」などのお薦めウォレットが購入できてしまいます。ただ、この財布は「帆船」をモチーフにしているので、贈る相手の嗜好によっては他にない選択肢となるかもしれませんね。
上にも書いた通り、ココマイスターの中では少々選択に迷うかもしれませんが、一般的には価格対比で十分に満足のいく仕上がりだと思います。帆船をモチーフにしたユニークなコンセプトと3色のカラーラインアップ、すっきりとしたデザイン、ココマイスターで唯一のシルバーファスナーなど特徴も多く、この辺りが好みに合う方にはお薦めです。
【価格】36,000円(税込)