「革の宝石」「革のダイヤモンド」とも言われる希少なコードバンを表革に使用した最高級革財布です。その圧倒的な艶と質感は、一目見ただけで他の革財布との違いを感じさせる美しさを持っています。
2つ折りタイプのコンパクト性と上質さを併せ持つ「マイスターコードバン・ラスティング」は、所有する人の品格さえも1ランクアップさせてくれそうな逸品です。
とりあえず公式ページを見たい方はこちらからどうぞ。
マイスターコードバン・ラスティングのレビュー
■ 革の宝石・コードバン
この財布に使用されている表革「コードバン」は、馬の臀(でん)部から僅かに採れる希少な革で、牛革に比べて数倍の強度を持つ非常に頑丈な皮革とされています。「コードバン」と言えば、革財布や革靴などの最高級素材とされていますが、日本では高級ランドセルに使用される素材としても有名かもしれません。
手荒に扱うことにかけては右に出るものがいない小学生が、6年間使い続けてもその光沢が失われないというのが「コードバン」。但し価格も小学生の持ち物としては相当高価で、10万円前後。そこそこの重量もあります。そう言えば、この「マイスターコードバン・ラスティング」も、見る角度によっては小さなランドセルのように見えてきますね。
「コードバン」は、写真をご覧頂ければわかるように、他の皮革とは一線を画す美しい光沢を持ちます。また、その希少性や、革を裏側から削り出すような採取方法などと合わせて、しばしば「革の宝石・ダイヤモンド」と称されます。
つややかな表面を指でなぞってみると、一般的な革に比べてその滑らかさは一頭地を抜いています。「なめらか」「しっとり」と表現されることの多い革ですが、まさにその通りの触感。表面に手をかざすと、ご覧の通り。特に何かを塗りこんだり、メンテナンスしたものでもないのに、この映り込みです。
公式サイトによると、ココマイスターのコードバンは、通常のコードバンに比べて更に一手間を加え、表面に「ロウ」の吹付け加工処理が施されているそうです。コードバンの弱点とも言われるのがやはり「水分」ですので、この処理でオイル被膜が作られたコードバンはまさに最強と言って良いかもしれません。(価格的にも最強ですが)
■ コードバンの外装と絶妙にマッチするオイルレザーの内装
内装には、しっとり感漂う、オイルレザータイプのヌメ革が用いられています。ココマイスターの他の財布に多く使用される通常のヌメ革に比べて、色合いも濃く、コードバンの外装と絶妙にマッチしています。
ココマイスターの刻印部には、コードバンを英語表記した「Cordovan」の文字と、馬のロゴが施されます。
長年の仕様に耐えてくれそうな、しっとり且つしっかりとした折り曲げ部の加工。シボ感の際立つオイルを含んだ革は、なめらかな開閉に一役買っています。
■ 薄手の仕上がりと重量感
さて、この内装のオイルレザーは、財布全体のコンパクト化にもつながっています。
こちらは、同じココマイスター製品で、人気のブライドルレザー+ヌメ革内装を採用した2つ折り財布「ブライドル・インペリアルパース」(写真右)と並べてみた所です。
サイズ的にはほぼ同寸なのですが、左の方が、少しペタッと薄手になっているのがわかるでしょうか。これはオイルレザーの方がしなやかな分、小銭入れの蓋部分など、革の重なりで出来る隙間が抑えられている為です。
一方で、この2つを持ち比べてみると、よりコンパクトなマイスターコードバン・ラスティングの方が重量感があります。全体として、やはり価格相応の「高級感」があると言えるでしょう。
■ 最初から「しっくり」と来る、使い勝手
では、実際の財布としての機能を見ていきます。まずは札入れ。中仕切りを挟んで、前後2箇所に振り分けが可能で、広げた時の長さは22cmと一般的な長財布よりもむしろ長く余裕があります。
中仕切りの内側には、カードポケットが2つ。このポケットは少しタイトに作られていますので、健康保険証など、普段は使わない重要なものを入れておくのに良さそうです。
カードポケットは見開き部分に更に4箇所。こちらのカード入れは横幅に余裕があるので、出し入れもスムーズです。また、小銭入れの後ろと、カード入れの後ろに、隠しポケットが1箇所ずつ、計2箇所あります。
ここはかなり余裕がある上に、2つ折り財布の構造上、中に入れたものが落ちる事はまず無いので、重宝しそうです。ちなみに、公式サイトの説明では、なぜか小銭入れ後ろ側のスペースがカウントされておらず、間違っているようです。(2016年4月現在)
そして実はもう一箇所、小銭入れの後ろに、上から出し入れする隠しポケットが装備されているのですが、これも何故か公式サイトでは触れられておらず、ポケットの数にもカウントされていません。
ただ、このポケットはサイズが少々微妙で、一般的なカードはSUICAなども含めてギリギリ横幅が足りません。
また、重さのあるものを入れると、財布を傾けた時にすぐこぼれ落ちてしまいそうです。ちょっと使い道としては、限定されるかもしれません。
最後に小銭入れです。小銭を取り出す際は写真のように蓋をストッパー代わりにして傾けても良いですが、マチが大きめに作られていますので、普通に持って開くだけでも底の方にある小銭が取り出しやすくなっています。長く使う財布としては、ストレスなく使用できる事は大切なポイントだと思います。
■ 長く愛用したい方へ
カラーバリエーションは、「ブラック」と「ボルドーワイン」の2種類。どちらもダーク系統ですので、自分用でもプレゼント用でも、あまり迷わずには済みそうです。値段は48,000円(税込・2016年4月現在)とかなりしますが、長く愛用する財布として、満足度、使い勝手ともに充分期待に応えてくれるでしょう。
価格 | 50,000円 |
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レザー | 表面:国産コードバン(馬革) 内部:欧州産オイルレザー(牛革) |
縫製地 | 日本 |
コードバンの長財布
コードバンの長財布が気になる方は、こちらの二つの財布をご覧下さい。日本製コードバンを使用した極上の長財布です。
1 マイスターコードバン・スカイスクレーパー
財布の特徴
水染めのコードバンを使用して光沢と透明感のある財布に仕上がっています。キラキラと光を映すその姿からはこれ以上ない高級感が漂っています。大人のラウンド長財布です。
価格 | 71,000円 |
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評価 | |
備考 | 国産水染めコードバン使用・内部は欧州産ヌメ革・日本製 |
2 マイスターコードバン・ハイフライヤー
財布の特徴
水染めのコードバンを使用して光沢と透明感のある財布に仕上がっています。キラキラと光を映すその姿からはこれ以上ない高級感が漂っています。大人の折り畳み長財布です。
価格 | 68,000円 |
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評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
備考 | 国産水染めコードバン使用・内部は欧州産ヌメ革・日本製 |