【評価:82点】ブライドル・アルフレートウォレット

堅牢な英国伝統の馬具革・ブライドルレザーを用いながら、全体的に薄くコンパクトに仕上げた、135gの軽量ウォレット。公式サイトにも「本物志向の品格エイジングを極める、総革フォーマルの薄型長財布」とうたわれている通り、「高品質」「フォーマル」「薄型」の一本です。ただ、タフなブライドルレザーとフォーマルが組み合わさった結果、財布としての性格が少々曖昧になっている感もあり、使う場所を選ぶ一本と言えるかもしれません。

【タイプ】身開きタイプ

【外装】ブライドルレザー

【内装】ヌメ革

【価格】36,000円(税込)

目次

評価内容

【スコア】総合:82点

①機能性:85点

薄型・軽量なので、スーツポケットなどにスマートに収納可能です。身開き式で中身にもアクセスがしやすく、ポケットも必要十分な11箇所用意されているのは良いと思います。

②質感:90点

ブライドルレザーを使用した外装、美しいヌメ革の内装、上品なフォルムで、文句なしの質感です。

財布としての「美しさ」で言えば、抜群のコストパフォーマンスだと言えるかもしれません。

見えない部分の縫製なども綺麗な仕上がりです。

③コンパクト性:90点

厚みはカタログ値で20mm。但し横から見ればわかるように、「涙」のような形状ですので、蓋の折り返し部分が最も厚く約28mm。逆に蓋の先端部へいくと細くなり約15mm。平均すると20mmくらいに感じる厚み、といった感じです。

135gと軽量なこともあり、かなりコンパクトな部類だと思います。

④収納力:75点

全体的にコンパクトさが優先されていて、あまり中身を詰め込んで持ち歩くことは想定されていないように思います。

大型ポケットは、小銭入れの手前に1つ、カードポケットの裏側に2つの計3ヶ所。

また、使用している内に柔らかくはなってくるとは思いますが、ブライドルレザーの外装は結構固くて、ポケットへの出し入れをするのに180度以上に開こうとすると結構抵抗を感じます。

⑤小銭入れの使いやすさ:75点

小銭入れ部分はマチが無いので、やはり奥の方の小銭は取り出しにくさを感じます。

また、上のポケットへの出し入れと同じで、小銭入れの出し入れの際も、開いた蓋部分が手にあたって少し抵抗感を感じます。あまり小銭をジャラジャラ詰め込むタイプの財布ではそもそもないので、実際にはあまり気にならないかもしれませんが。

⑥お札入れの使いやすさ:75点

お札入れ部分は上側だけにマチがついて、奥(下)の方は絞られています。こちらは、同じココマイスターのシェルコードバンスタンフォード(左側・黒)と並べてみたところ。いずれも同じような形状です。

ところが、ほぼ同一サイズ・同一形式の財布にも関わらず、アルフレートウォレットでは特に絞られた部分にお札が当って、一万円札などの上端が少しはみ出しやすいようです。写真は、お札を計20枚(1万円札x5、5千円x5、千円札x10)入れていますが、普通に(ラフに)入れるとこんな感じになります。

同じ枚数を、同じように、シェルコードバンスタンフォードに入れると、しっかり上端まで収まります。

⑦カード入れの使いやすさ:90点

カードポケットは前面に4枚分、蓋の見開き部分に縦収納のポケットが7枚分の計11枚分あります。いずれのポケットのきつすぎず、緩すぎず、使い勝手は上々です。

⑧管理人のお気に入り度:80点

どちらかというと、財布は普段使いが中心で、ラフな扱いにも耐えて欲しい管理人としては、宝のもちぐされになってしまいそうな気がします。逆に、本当にフォーマルなシチュエーションでは、クリスペルカーフシリーズなど、更に軽量で上品なウォレットを選ぶと思います。

【総評】

全体的なデザインや、薄さ、軽さは非常にポイントが高いのですが、やはり普段使い向けといった感じではなく、フォーマルな場所でスマートに携帯するようなイメージが強いように思います。TPOを選ぶウォレットという感じでしょうか。

お札入れ部分にもう少し余裕があればと考えると、ちょっと残念に思います。ただし、この品質でこの価格帯は魅力的ですし、カード中心のビジネスウォレットとしては十分ありだと言えるでしょう。

【価格】36,000円(税込)

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