ココマイスター【プルキャラック】おすすめの財布2選

ここではプルキャラックの財布を紹介しつつ、プルキャラックがどんな革なのか解説もしてみたいと思います。

おすすめの財布2選

プルキャラックとは？

プルキャラックシリーズは、2016 年後半にココマイスターのラインナップに加わった新シリーズです。深みのある表情を見せるプルアップレザーは、アンティークな雰囲気を醸し出し、大航海時代や地中海をモチーフとしたシリーズの世界観にぴったりとマッチします。

他のどのラインナップよりも、シリーズの世界観を大切にした、こだわりのシリーズと言えるかもしれません。

■ イタリア産プルアップレザーを使用

まずはこちらの革をご覧ください。これがプルキャラック・ロンバルディアの表面。

こちらが、プルキャラック・クラウディオの表面です。

どちらも、通常の革に較べて革表面の模様にわずかにかすれたようなゆらぎがあって、奥行きが感じられます。使用されているのはイタリア産の「プルアップレザー」。植物タンニンで鞣した革に、オイルをたっぷりと含ませ、OILY PULL UP（オイリープルアップ）などとも呼ばれます。

「プルアップ（PULL UP）」というのは、引張り上げると言う意味ですが、この革は引っ張った時に色目が変化するという特性を持ちます。実際には、単純に引っ張るというよりも、背面から何か固いものが押し当てられると、その部分のオイルが移動して白っぽくなり、まだら模様のように変化します。

例えば、ソファーなどで木のフレームの表面にこの革を貼ると、肘掛け部分（特に四方から引っ張られる角の部分）などで色目が薄くなり、アンティークな雰囲気を醸成します。財布の場合は、そのようなフレームはありませんので、変化の度合いがわかりにくいのですが、プルキャラックシリーズの持つアンティーク感は、このような革の特性から来ています。

プルキャラックシリーズでも、財布の内側から、背の部分に指を強く押し当ててみると、若干ですが革の表面が白くなるのがわかります。

プルアップレザーにも、少し曲げただけで白味が浮き出るものや、かなり強い力を加えないと変化がわからないものがあります。そしてプルキャラックシリーズでは「シリーズのコンセプトに合うように染料の配合を何度も調整した」とあり、どちらかといえば革の安定感を優先して変化の度合いが少ない部類に入るものと思われます。

■ フラットで、スムーズな手触り

プルアップレザーの見た目の特徴は上の通りですが、実際に手に取ってみると、表面は非常にスムーズで、シボ革のような凸凹は全くありません。触感もソフトで手に馴染みます。

全体的な革の硬さも、ちょうど良い感じです。例えば固めのブライドルレザーなどでは、財布を机に置いたときに財布の上側が持ち上がって半開き状態になったりしますが、プルキャラックシリーズの場合は自然に財布が閉じます。かといって、柔らかすぎず、しっかりとコシがあって、程よい感じがします。

■大航海時代に活躍したキャラック船と帆船ロゴ

この独特なプルアップレザーは、プルキャラックシリーズの「大航海時代の地中海、帆船、空」といったテーマにぴったりとマッチしています。そして、それを表象するように、刻印されているのがこちらの帆船（キャラック船）ロゴマーク。

ココマイスターの財布には、全てではありませんが、シリーズ特有のイメージを象ったロゴが入っていて楽しみの一つとなっています。控えめなサイズの刻印ですが、商品にストーリーを感じさせる同社のこだわりとも言えるでしょう。

■ 帆船・海・空を表現したカラーバリエーション

カラーバリエーションは、シリーズ共通の全３色。ココマイスターとしては少なめのカラー展開ですが、それぞれの色にシリーズテーマに合った独自の名前を付けています。

メインカラーとなっているのが、こちらのシーアンビジョン（グリーン）。地中海の深い緑を表現しています。

こちらは、イタリアの空を表現したナイトネイビー（ブルー）。

こちらが、帆船を表現したブラウンシップ（ブラウン）。

中でも、シーアンビジョンはなかなか見かけない色合いで、グリーンでありながらビジネスシーンにもマッチしそうな、落ち着いた雰囲気を持っているように思います。

■ 大人の余裕を感じさせるシリーズ

独特の表情のプルアップレザーと個性的なカラーに加え、シルバーのファスナーもアクセントになっている、プルキャラックシリーズ。

デザイン・縫製・革の品質など、きっちりと作り込まれたビジネスウォレットに、少しだけ遊び心を取り入れたような、大人の余裕を感じさせるウォレットです。

プルキャラックで最高の1点