【イタリアンレザー】植物タンニンなめしの高級レザー

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【イタリアンレザー】植物タンニンなめしの高級レザー

イタリアンレザーはアメリカのシェル・コードバン、英国ブライドルレザーと共に知られる三大レザーの一つです。

 

中でもトスカーナ地方で製造される植物タンニンなめしのレザーは、中性からその伝統技術を守り継いだ世界随一のレザーです。

 

植物タンニンなめし自体はなんと紀元前3,000年ごろにオリエントで始まったとされ、紀元前8世紀頃に革製品と革なめしの技術がヨーロッパに伝わったようです。

 

 

※ トスカーナ州

 

さて、トスカーナ地方には数千社のタンナーがひしめきあっています。そこにはイタリア植物タンニンなめし革協会(ベジタブルタンニン協会)があり、ベジタブルタンニン100%でなめした事を認定する世界で唯一の機関です。

 

認定には以下の3点を守る必要があります。

 

  • 定められた植物タンニンなめしの製造工程を遵守する
  • 植物の抽出成分のみを使ってなめす
  • 主要工程をトスカーナ州内で行う

 

このようにして作られたレザーが一般的にイタリアンレザーと呼ばれています。単にイタリアで作られたからイタリアンレザーという単純なものではない訳です。

 

 

トスカーナのタンナー達は技術力が高いだけでなく、革にまつわる歴史や文化に対する造詣が深く、それを守り伝えていこうとする意識が高いです。

イタリアンレザーを徹底比較

 

「革」の歴史は古く、なんと数百万年前の狩猟時代にまで遡ることができます。動物から採取した「皮」はそのままでは変化が激しく、乾燥させると固くなってしまいます。そこで、これを「鞣す(なめす)」ことによって、やわらかく、使いやすい「革」となるわけですが、その人類の知恵とも言える加工技術や、使用する皮の種類は、様々な地方で独自の発展を遂げてきました。

 

 

中でも、別項にて取り上げた、ブライドルレザーコードバンと合わせ、世界三大皮革とも並び称されるのが、イタリアンレザーです。

 

 

一口にイタリアンレザーといっても様々な種類がありますが、その筆頭は数千とも言われるタンナーがしのぎを削るトスカーナ地方に伝わる伝統の一品。下に掲載したマットーネやマルティーニなど、植物タンニン100%で鞣された革は、世界随一の品質を誇ります。

 

素朴なヌメ革や、プルアップレザー、オイルドヌバックなど、デザイン性や機能性に富んだ皮革も含め、ご紹介してみたいと思います。

 

■マットーネ

 

イタリアで1000年の歴史を持つと言われるパケッタ製法によって生み出される「マットーネ」は、まさにイタリアンレザーの代表格と言える皮革でしょう。

 

 

「カゼイン加工」と呼ばれる、表面を卵白で磨く行程が加えられたマットーネは、なんといってもその上品なツヤ感と、適度な革らしいシボ模様をその特徴とします。また通常の数倍ものオイルを含んで、乾燥に強く、美しい経年変化も楽しませてくれる革です。

■マルティーニ

 

マットーネと同じイタリアの老舗タンナー、バダラッシ・カルロ社の手によるもので、見た目もマットーネにそっくりですが、最終工程を変化させることで、より「マット」な表情を追求した皮革です。落ち着いた表情とともに、少しくたっとしたような柔らかみを持ち、大人の休日にベストマッチなカジュアル風味が特徴と言えるでしょう。

■ヌメ革

 

マットーネなどの内装としても用いられるヌメ革は、やはり植物タンニン100%で鞣されて、特殊な加工などを施さない、素朴な革。これを外装として用いて、シンプルなデザインを際立たせているのがパティーナシリーズです。特別な表面加工がないことで、使用するうちに付く傷や染みを含め、オーナーごとに変化を見せてくれることでしょう。

■プルアップ・NEVADA

 

オイルを含むオイルレザーの一種ですが、特に多くのオイルを複数回の行程で含ませることによって、艶や深みが増し、また表面に複雑な濃淡が生まれます。

■ナポレオンカーフ/オイルドヌバック

 

生後半年程度までの仔牛から採った皮に、オイルや蜜蝋をたっぶりと含ませた皮革です。起毛の表面が独特の存在感を放ち、特に経年変化の速度が早いことを特徴とします。やわらかな手触りと使い勝手の良さは多くのファンを魅了しています。

■オイルレザー(内装)


 

こちらは国産の最高級水染めコードバンの内装に用いられている、バグラッシ・カルロ社製イタリアンオイルドレザーです。丈夫・しなやか・美しいと三拍子揃った革が内装として使用されることで、全体の高級感を倍増させていると言えるでしょう。

イタリアンレザーの人気長財布

マットーネ・ラージウォレットの特徴

男女問わず使えるのがこの長財布。革も形もオーソドックスで、ラウンドファスナータイプなので中身をしっかりと守ってくれます。安心感のある長財布です。

価格 26,000円
評価 評価5
備考 外側は欧州産オイルレザー・内部はヌメ革・縫製地は日本

 

マルティーニ・クラブウォレットの特徴

イタリア産ミネルバボックスを全面に使用しています。光沢を抑え、適度なシボ感のあるレザーです。その落ち着きある革は30代以上の大人が持つことでより画になります。

価格 38,000円
評価 評価4.5
備考 全面的に欧州産ミネルバボックスを使用・縫製地は日本

 

アレッジドウォレットの特徴

ナポレオンカーフを使用したシンプルな長財布。デザインはシンプルですが小銭の収納に特徴があります。革自体の手触りがとても素晴らしく、癖になる長財布です。

価格 34,000円
評価 評価4
備考 全面欧州産のナポレオンカーフ・縫製地は日本

まとめ

上にご紹介したイタリア産レザーは、いずれも国産メーカーのココマイスターのラインアップに使用されているものですが、その品質と見た目の美しさはやはりイタリア産ならではのものを感じます。

 

他のブライドルレザーやコードバンの解説などとも比較して頂いて、本稿が革財布選びの一助となれば幸いです。