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シェルコードバンアーチデューク魂のレビュー

 

内外装両面に革の宝石とも称されるシェルコードバンを贅沢に使用した本シリーズは、表面的なきらびやかさや、ブランド的な価値よりも、長い時間を共にするための丈夫な素材・造りにこだわった、本質的な価値を持つシリーズと言えそうです。

 

本稿でご紹介する「シェルコードバン・アーチテューク」は、同シリーズの「シェルコードバン・スタンフォード」の対となる、ラウンドファスナータイプの一本で、価格的にもココマイスターの長財布としては最も高額(2017年6月現在)となっています。では早速その内容に迫ってみましょう。

 

とりあえず公式ページを見たい方はこちらからどうぞ。

 

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■シェルコードバンについて

コードバンは、馬のお尻の内層にある、きめの細かい繊維層から採られる希少皮革です。通常の牛革の数倍と言われる強度と、スムーズな表層を持ちますが、一頭の馬から採取可能な量が非常に少なく、価格も一般的にかなり高額となっています。

 

 

この「シェルコードバンアーチデューク(以下アーチデューク)」に用いられている革は、「シェルコードバンスタンフォード(以下スタンフォード)」のレビューでも書きましたが米国ホーウィン社製のもので、ココマイスターで採用されている他の国産コードバンよりも、初期段階では光沢感が乏しく、少々くすみがかかったような表情をもっています。

 

 

ココマイスター公式サイトでは「極限まで自然の風合いを残す仕上げ」とされていますが、このくすみは固体差も大きいようで、「スタンフォード」では「まだら模様」に近いと言えるほど目立つものでした。今回の「アーチデューク」では(初期段階での)ツヤ感はあまり無いものの表面が均一で、さほど気になりませんでした。

 

 

ちなみのこのくすみは、ココマイスター特有のロウの吹付け加工によるものではないかと思われます。特にこの革は、エイジングが素晴らしいとされていますので、今後このロウが馴染み、価格相応の重厚感を増していくのか、革の状態変化が楽しみでもあります。

 

■ラウンドファスナータイプ定番の構成

さて、財布としての機能を一通り見ておきたいと思います。まずは、周囲をぐるりと囲むファスナー部。角の部分には若干アールがついていて、引っ掛かりもなく開閉はスムーズです。

 

 

次にお札用ポケットですが、真ん中の小銭入れを挟んで左右に二振り。海外出張の際などはお札の種類でわけたり、片方をレシート用にしたりできます。

 

 

小銭入れは片側にマチがついていますので、大きく開いて硬貨を選別することができます。細かい配慮ですが、毎日使うものですので、これがあると無いとでは、使い勝手に大きな差が生まれます。

 

 

カードポケットは、左右に4枚ずつ。加えて大型のフリーポケットが1つずつ付きます。

 

 

■他のラウンドファスナータイプとの価格差を考える

ココマイスターの長財布ラインアップも年々新シリーズが加わり、選択肢が随分と広がりました。本レビューのアーチデュークと同じラウンドファスナータイプだけでも、多くの選択肢が存在します。

 

その中でも、代表的な2本と少し比較してみたいと思います。下は、左側が外装に国産コードバンを使用した「マイスターコードバン・スカイスクレーパー」、右がココマイスターの代表的高級皮革とも言えるブライドルレザーを内外装両面に採用した「ジョージブライドル・ロイヤルウォレット」です。(真ん中がアーチデューク)

 

 

まず基本的な機能ですが、カードポケット8、フリーポケット2、札入れ2、ファスナー付き小銭入れ1の構成はいずれも同じです。

 

また財布の厚みも、どれもほぼ2cmと、非常に薄く仕上がっており、使い勝手や、スーツポケットへの収まり具合も抜群です。

 

 

つまり、財布としての基本機能はどれも同じで、違いは使用されている革ということになり、それがそのまま価格差となっているわけです。内外装両面にコードバンを使用した「アーチデューク」が最も高価で、次にコードバン+オイルレザーの「スカイスクレーパー」、両面ブライドルレザーの「ロイヤルウォレット」と続きます。

 

価格は、それぞれ順に12万・7万・5万となっているわけですが(2017年6月現在)、個人的な感想としては、この価格差を説明できるほど、全体的な差異は感じられません。また、いずれも縫製は日本の職人の手によるもので、牛革の数倍の強度と言われるコードバンに対し、ブライドルレザーも堅牢さを最大の特徴と謳う革ですから、どれを選んでも耐久性は折り紙付きです。

 

 

ブライドルレザーは、初期段階で表面に白くロウが浮き出る特有の表情(ブルーム)を持ちますが、これに違和感がなければ(むしろこれが好きという方も多いと思いますが)「ロイヤルウォレット」、全体的な高級感なら「スカイスクレーパー」、予算に余裕があって、革の持つ味を引き出しながら楽しみたいなら「アーチデューク」といったところでしょうか。

 

 

どちらかというと、ココマイスターの新シリーズが高価格帯へシフトしているイメージはありますが、選択肢が広がることは歓迎したいと思います。

 

 

今回の「アーチデューク」は、簡単にプレゼント用途などにはお薦めしにくい価格ですが、同価格帯の海外のブランド財布と比べるなら、ブランドにお金を払うのか、素材と品質にお金を払うのかといった選択になる気がします。

 

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もちろん、ただ高いだけの海外ブランドの財布よりも良い買い物であることは言うまでもありません。

 

価格 95,000円
レザー

全面的にシェルコードバン(米国製)を使用

縫製地 日本

 

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