【オークバークブリストル】魂のレビュー

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オークバークブリストル・魂のレビュー

オークの樹皮から滲み出るタンニンによって鞣(なめ)され、オークの色そのもので着色されるココマイスター「オークバーク」シリーズは、一般的な皮革とは全く異なる風合いを放ちます。英国で紀元前から続く製法により、1年以上の時間をかけて生み出される希少皮革を用いた贅沢な一品です。

 

 

とりあえず公式ページを見たい方はこちらからどうぞ。

 

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■独特の外観と手触り

まずは「オークバーク・ブリストル」の外観から見ていきましょう。このウォレットは2色展開で、写真のものは「イングリッシュオーク」と名付けられた色です。もう一方の色、「オイルブラウン」との差は、含まれるオイルの量による濃淡の差のみですので、基本的に同系色と言えるでしょう。(オイルブラウンの方が濃色となります)

 

 

表面には、白い「かすれ」のような模様が見えます。ナチュラル&アンティークな風合いは、おそらく鞣し後に施される研磨・ロウ仕上げなどの工程で生じるものだと思います。場所によっては自然の樹皮を模したようにも見える一方、刷毛で塗り残したようにも見えるため、少々好みが別れるかもしれません。

 

2016年現在、ココマイスター製品としては新シリーズとなりますので、他とは違うものを求めている方には良いかもしれませんね。

 

 

ちなみにこの白いかすれは、基本的にこの状態(模様)のまま表面に沈着しており、ブライドルレザーなどの表面に浮き出るブルーム(ロウ)のように拭きとってしまうことは出来ません。

 

 

手触りはしっとりと、少し手に吸い付くような感触で結構良いと思います。オークバークを扱う靴職人などでは、これを独特の「粘り気」と表現することもあるようです。

 

また「木の香りが漂う」と言われる方もいるようですが、オークバークと言っても牛革ですので、あくまで一般的な革の香りです。

 

■1年の歳月をかけた鞣し工程・OAK BARK(オークバーク)

このシリーズの名称となっている「オークバーク」とは、オーク材(樹木、ナラやカシの総称。欧州の場合は特にナラ材を指し、いずれもドングリの実をつける樹木です)の樹皮(バーク)を表します。

 

 

植物タンニンは、古来より動物の皮を鞣すための鞣し剤として用いられてきました。タンニンを含む樹木として、チェスナットやミモザなども有名ですが、特にオークは、多くのタンニンを含み虫喰いなどにも強いため、高級ワイン・ウィスキーなどの貯蔵用にオーク樽が利用されてきたのはその故です。

 

 

オークバークは、英国やヨーロッパの伝統製法として今に受け継がれていますが、通常数ヶ月程度の鞣し工程に対し、約1年もの時間をかけてじっくりと皮の中にタンニンを染み込ませていく工程を経るため、固く締まった堅牢な革となります。

 

もちろんその分コストも相当にかかるため、現在では超高級品の靴底などでの需要に対して、細々と製造が続けられているといった状況のようです。

 

 

ちなみに、ココマイスター公式サイトによると「財布や名刺入れなどの革小物に使われるのは、世界初」とのことですが、英国で現在唯一オークバークを製造すると言われるベイカー社のサイトを見ると、実際には他でも色々と事例が出ています。少なくとも今現在、ココマイスター製品が唯一ということではなさそうです。

 

■こなれた財布としての機能

さて肝心の財布としては、ラウンドファスナータイプということで、中身をがっちりとガードする一方、重さ的には190gと少し重い部類に入ります。

 

 

機能的には、まずは小銭入れを挟んで左右に2箇所のお札入れとフリーポケットがあります。オークバーク自体はかたく締まった革とされますが、内装の見えない部分はヌメ革と組み合わされ柔軟です。

 

 

カードポケットは片側4枚で、計8枚を収納可能です。免許証やクレジットカードなど、少々厚みのあるカードを収納しても、出し入れは比較的スムーズにできる方だと思います。

 

 

小銭入れは、おなじみのファスナー&片側マチ付きタイプです。かなり大きく広がりますので、奥の方の小銭も簡単に選んで取り出すことが可能です。

 

 

全体的に見て、少し余裕をもったような造りで、特別に薄いとか、軽いとか、優れているといった特徴は無い一方、欠点らしいものは見当たりません。それだけこなれた、実用的な財布と言えそうです。

 

■高級素材ながら自分用に欲しい実用的ウォレット

このウォレットは、デザイン的に気に入ったのであれば、毎日メインウォレットとして使用できる実用性を兼ね備えており、自分用に欲しくなりそうです。表面の紋様は普段使いの傷を隠してくれますし、財布自体が極端に薄かったり軽かったりしない分、高級財布としてあまり神経質になり過ぎず使えそうです。

 

 

逆にプレゼントにする場合は、最初に写真等を見せて、相手の方が気にいるかどうか確認してから購入するほうが良いかもしれませんね。

 

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価格 73,000円
レザー

表面:欧州産オークバーク
内部:欧州産オークバーク
共に牛革

縫製地 日本

 

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オークバーク・ウェスターリーの特徴

こちらは同じくオークバークを全面に使用した、折り畳みタイプの長財布です。実際は牛革なのですが、その色味からオークの木で作られていると勘違いしてしまいそうです。自然な風合いが漂う長財布です。

価格 70,000円
評価 評価5
備考 欧州産オークバークを使用・縫製地は日本