今ネットでハッシュタグというブランドのバッグがバカ売れしており、ブランドも急成長しています。
ここでは実際に購入した一番人気のバッグ「レザートート」の仕様や使い勝手をレビューをしてみたいと思います。
レザートート ブラックを徹底レビュー
■ サイズ
ハッシュタグの商品は「シンプル×高品質」を理念に掲げています。確かにフォルムにはこれといった大きな特徴はなく、表向きは黒一色のレザートートです。金具もついていません。「ザ・シンプル」です。
バッグの大きさ選びは容量(リットル)を基準にすることが多いのですが、見た目に照準を合わせたときに重要なのが横幅のサイズです。
男性では、この41cmの横幅サイズはしっくりくるでしょう。男性は、大きければ大きいだけバランスがとれて良いと感じられる人も多く、入れるものがなくても横幅50cm位のかなり大きなバッグを日常的に持ち歩いている人もいます。
反対に小さなバッグだと中性的に見られたり、全身のバランスを見たときに違和感を覚える人も多いようです。
レザートートを実際に肩にかけてみると、およそ腰の位置に底のラインが来ます。サイドから見たときにバッグは体からはみ出す大きさです。
人混みや電車の中では当たったり邪魔になったりするかもしれませんが、長めの持ち手のおかげでバッグに可動域があります。体の正面にバッグを抱えるように持ち直せば回避できるでしょう。
■ 素材
使われているのは姫路のタンナーで製造された牛革、姫路レザーです。
特徴はこの大きなシボ模様。
表面はマットで、触り心地はするすると滑らか。ほど良い弾力を感じます。水やキズにも強いというのが頼もしいですね。
表面を斜めにしたり動かしたりして角度を変えてみると、血筋(皮膚の下にあった血管のあと)がしっかり見えます。これが革の個性であり、魅力でもあります。
革の香りはさほどしません。どちらかというと化学臭が強めで、その奥に少しだけ革の香りが漂っているような感じでしょうか。皮を加工するクロムなめし製法で使用された薬剤の臭いでしょう。おそらく新品特有の臭いで、使用していくうち気にならなくなると思います。
裏地はスエード調です。
同様の価格帯で販売する他のブランドのバッグでは、裏地がキャンバス調だったり、そもそも裏地のないものも多いので、よりコストのかかる素材を使用しているのには好感が持てます。
スエード調の素材は高級感があり、中に入れる荷物のキズをつきにくくしたり、衝撃から守るクッションのような役割もしてくれます。
■ 持ち手
バッグの重さに耐えるための重要な持ち手の部分は、2枚の革を重ねて作られています。
革の端を内側に折り込んで縫われているため、横から見ると二重です。厚みのある革を重ねて縫うには技術が必要ですが、まっすぐきれいに縫製されています。
バッグの持ち手は、裁断面を塗料やニスでコバ処理されることも多いのですが、使用していくうちに塗料が剥がれたり、熱で溶けてしまったりすることがあります。その点でもこの仕様には安心感があり、劣化を抑えるための重要なポイントです。
持ち手の付け根は、バッグ表面の革と内側のファスナーに繋がる革パーツの中に挟んで縫いこまれています。
そして、表面を閉じるステッチの下に、もう一か所ステッチが施されている二重補強です。
■ 底面
底面はフラットな作りです。
底鋲があった方が汚れにくく革へのダメージも少なくなりますが、底鋲のパーツがつくことでせっかくの軽めのバッグが重くなってしまいます。
それにざっくりラフに使うには底鋲が無いほうがカジュアルで良いかもしれません。
■ ファスナー
ファスナーはYKK。
スライダーと引き手はマット、メイン部分は光沢ですが、この光沢部分はギラツキがあり派手な印象を受けました。
メインファスナーは、引き手とツマミの革を合わせると5cmほどの長さになります。引き手のパーツだけでもある程度大きさがあるので、万が一ツマミの革がちぎれてしまった場合でも引き手だけで操作することが可能です。
■ 内側の仕様
内側の仕様はメインスペースのほか、片面にオープンポケットが2つ、もう片面にファスナー付きのインナーポケットがひとつ。
オープンポケットは深さが14.5cmあり、パスケースやカギ、スマホなどを収納するのにちょうど良いサイズです。(スマホでもPro系の大きなタイプは少しはみ出します。)
ファスナー付きのインナーポケットは貴重品などを収納したり、バッグの中で迷子になりそうな小物を収納するのに最適でしょう。通帳や消毒スプレー、タバコ、ワイヤレスイヤホン、モバイルバッテリーなど、ものの定位置を決めておくことができます。
■ 収納力
メインスペースは大きく、たくさん入ります。厚みが2.3cm程度ある単行本を5冊×2列で計10冊ほど入れてみましたが難なく入りました。また、13.5インチのノートPCもすっぽりと収まって、メインファスナーを閉められます。
スペースが大きい分、持ち歩きたいものは好きなだけ入れられるでしょう。
【価格】33,000円(税込み)
【総評】
クオリティが素晴らしく、ネットでの高評価は嘘ではないと実感しました。
無駄を省いたデザインで使いやすいです。使い手のことを考えられて作られていることがわかります。
革質は5万円や10万円するバッグと比べるとどうしても劣りますが、価格以上の価値を提供していると思います。
設立年 | 2018年 |
---|---|
主な価格帯 | 22,000円~33,000円 |
年齢層 | 20代~30代 |
製造地 | 日本 |
品質 | 高い |
【追記】実際に使ってみて気付いたこと
このバッグのデザイン性が高いかというと、そうでもないと思います。シンプルな黒いバッグです。
ダサいとは思いませんが、バッグ単体で見ると特別オシャレな訳ではないので、コーディネートに気をつける必要があると思います。
服装が地味だと地味×地味で印象が良くないかもしれません。
シンプルだからこそ、持ち主のセンス次第なところがあります。実際に使ってみてそう感じました。
人気のトートバッグ2点
1 ポーチ付き 本革 大判トートバッグ
このバッグの特徴
こちらはGOLDMENのトートバッグです。ほどよい光沢とマット感があります。ハッシュタグと違って日本製ではありませんが、13,200円という価格が非常に魅力的です。価格重視の方には圧倒的にこちらをおすすめします。
価格 | 13,200円(税込み) |
---|---|
評価 | |
備考 | 牛本革を使用 |
2 トートバッグ
このバッグの特徴
こちらはビジネスレザーファクトリーのトートバッグです。シンプルさはハッシュタグやGOLDMENと同じで、レザーは柔らかい牛革が使われています。税込みで19,799円とこちらもお手頃です。それでいて購入者のレビュー評価(公式サイト内に表示)も高いです。
価格 | 19,799円(税込み) |
---|---|
評価 | |
備考 | 牛本革を使用・縫製地はバングラデシュ |