【長財布マニア】国産革財布

メニュー

crafsto(クラフスト)による新たな革製品づくりへの取り組みをレポート

2020年7月、東京の蔵前という場所で、革製品を作るクラフストが産声を上げました。

 

一体どんなブランドなのか、どんなコンセプトでどんな革製品を作っているのか、社長の久保さんに話を聞きました。

 

 

(左:職人の太田さん、右:久保社長)

丈夫で壊れにくい物を作り、壊れても気軽に修理を依頼できる。それがクラフスト。

 

──まずはブランド立ち上げの経緯を教えて下さい。

 

久保社長:まず私と太田は以前同じ革ブランドで働いていたことがあり、そこで知り合いました。私はそこでこの革業界のことを学び、太田はそのブランドに限らず色んな会社で修理のエキスパートとして働いていました。太田はまだ32歳ですが、14歳から革製品に携わって既に18年、もちろん修理だけでなく作るプロでもあり、豊富な知識と技術を有しています。

 

私は革業界から離れた後も、壊れにくい革製品を作り長く使って頂く、そういう価値観を広めていきたいと思っていました。そして2019年にブランド立ち上げを決意し、太田に声をかけて一緒に商品作りを始めました。

 

 

(写真:店内の手前に財布、奥に工房がある)

 

──どうして蔵前という場所にお店を構えようと思ったのですか?

 

久保社長:蔵前には革の問屋さん、革の加工業者さん、金型屋さん、糸屋さんなど、革製品を作る上で必要な取引先が全て揃っているんですね。ですからここだとスムーズに製品づくりをすることができるんです。うち以外にも革ブランドがたくさんありますよ。

 

──クラフストの名前の由来は?

 

久保社長:「craft」「straight」「o」の造語になります。straightは「正直に」「まっすぐに」という意味があり、craftに「straight」の「st」を付けました。また、ラテン系の言語だと語尾に「o」を付けることで男性名詞になるんですね。というわけでそれぞれを合わせて「crafsto」という言葉が出来上がりました。

 

 

 

──なぜブライドルレザーとシェルコードバンなのでしょうか?

 

久保社長:まずタンニンなめしの革だと経年変化が楽しめます。これがクロームなめしの革だと、万能ではありますが、経年変化ではなく「経年劣化」してしまいます。それに見た目が革らしくないんですね。

 

そしてタンニンなめしの中だとブライドルレザーはオイルが多く含まれているので、強度がありつつもしなやかです。またシェルコードバンは密度が高いので革切れや革の削れが起こりにくいです。その点からまずはブライドルレザーとシェルコードバンを選びました。

 

 

(写真:熱く語る久保社長)

 

──なぜコードバンではなくシェルコードバンなのでしょうか?

 

久保社長:多くのブランドで使われている日本製のコードバンは革一枚一枚の個体差(ムラ)がないので、そういう意味では質が良いです。でも個人的には綺麗すぎるなって思ったんですね。革らしさが無いというか。でもシェルコードバンは個体差があって革らしい雰囲気があり、そこに魅力を感じています。

 

【長財布マニアのコメント】
確かに日本のコードバンは個体差が無くて綺麗すぎるところはありますね。ただこの綺麗さが良いという人も多いので、それぞれの好みではあります。

 

──他のブランドには無いクラフストの強みは何でしょうか?

 

久保社長:商品が丈夫であることです。例えばシェルコードバンだと柔らかくて伸びやすいので、補強材を入れるようにしています。うちは長く使ってもらうというコンセプトなので、パッと見は普通なんですが、見えない所で壊れにくくするための工夫をしています。分厚くするのではなく、スタイリッシュさを保ちつつ丈夫にする。他のメーカーさんではやっていないと思います。

 

また、うちは自社で職人を抱えていますので、納得のいくところまで社内で設計をした上で、自社では手が足りないところ仲間に手伝ってもらう形を取っています。そうすることで良い製品に仕上がります。しかし他社だと職人がいない所もあり、そうなると細かい仕様は外注任せで、外注先がやりやすいように製品を作ることになります。そこに商品力の差が生まれます。

 

 

(写真:レザーを扱う太田さん)

 

久保社長:また、太田が修理のエキスパートということもあり、永久無償修理体制を構え、サイトでもそれを目立つように表示しています。売って終わりではありません。丈夫で壊れにくい物を作るのが前提ですが、万が一壊れても気軽に修理を依頼できる体制であること、それがクラフストの強みです。

 

──今後の展開を教えて下さい。

 

久保社長:うちのサイト名に「鞄」とあるように、今ブライドルレザーで鞄も作っています。まだ試作段階ですが徐々に出せると思います。

 

また、店舗ではセミオーダーを始めたところです。外側と内側の革色の組み合わせや糸の色も選べますし、ラウンドファスナーの財布だと仕切りやポケットの数なども選べます。それはオンラインではできない、来店者のみの特典ということになります。

 

 

(写真:様々な「プロの道具」が壁に並んでいる)

 

久保社長:あと、まずはブライドルレザーとシェルコードバンで始めましたが、今後はイタリアンレザーの財布も作っていきます。ですからその3つのレザーで製品展開をしていくことになると思います。

 

ちなみに来店者への特典としてスマホスタンドをプレゼントしていますので、その意味でも来店するメリットがあると思います。是非お店に来て頂いて、疑問点があれば何でも聞いて下さい。職人がいますので全て明確に答えられます。

(写真:ブライドルレザーのスマホスタンド)

 

【長財布マニアのコメント】
来店者の3割は女性とのこと。やはりプレゼント需要が結構あるんですね。ラッピングの対応もしてくれるのでプレゼントを考えている方も安心です。

 

久保社長が店内にいることも多いようです。職人さんとはまた違った目線からのお話を聞くことができますよ。

 

 

クラフスト公式サイト

クラフストの革製品の紹介

■ 至高の領域まで高めたメンズ財布

クラフストのメインとなるのがメンズ財布です。

 

 

レザーで言うとブライドルレザー、シェルコードバン、イタリアンレザーがあります。

 

財布のタイプで言うとラウンドファスナー、折り畳み長財布、二つ折り、コンパクトL字ファスナー、フラグメントケース、コインケースなどがあります。

 

例えばブライドルレザーのラウンドファスナー財布、シェルコードバンの折り畳み長財布など、レザーとタイプの組み合わせが幾通りもあるので財布だけで結構な種類になります。

 

 

こちらは一番売れ筋の、ブライドルレザーのラウンドファスナー長財布です。文句のつけようのない仕上がりです。

価格:39,600円

 

こちらはブライドルレザーの二つ折り財布。定番の形ですがこちらも結構売れるそうです。

価格:37,950円

 

こちらのコンパクトL字ファスナーは最近反応が良いのだそうです。確かに他のブランドでもよく見かけます。

価格:29,700円

 

そして様々な革製品がある中で長財布マニアが一番注目しているのが、こちらのフラグメントケース。いわゆるミニ財布です。

価格:17,820円

 

私はシェルコードバンの方を使わせて頂いています。

 

キャッシュレス化が進んできましたので、ちょっとコンビニへ行くぐらいであればわざわざ長財布を持って行かなくても、スマホかフラグメントケースがあれば十分です。

 

実際コンパクトL字ファスナーと同様に、様々なブランドでフラグメントケースを見かけるようになりました。それだけ今コンパクト財布・ミニ財布が人気です。

 

※ 価格はいずれもブライドルレザーの価格です。シェルコードバンの価格は異なります。

■ シェルコードバンの財布がお得

最後にもう一つだけピックアップします。
シェルコードバンの長財布です。

 

 

シェルコードバンのことをご存知の方がびっくりするのがその価格。通常長財布だと10万円以上するのが当たり前なのですが、クラフストだとラウンドファスナーで75,240円です。

 

その差は25,000円〜30,000円にもなります。

 

その秘密が、内装に使うレザー。他社だと内装にもシェルコードバンを使うことで価格が跳ね上がるのですが、クラフストでは内装にイタリアンレザーを使うことで価格を抑えています。

 

 

実際、内装までシェルコードバンにこだわる人は少ないそうですから、十分な仕様です。

 

少なくともシェルコードバンの財布を買うなら断然クラフストをおすすめします。

おわりに

今回取材させて頂いて驚いたのが、7月に立ち上がったばかりなのにブランドとしての完成度が高いこと。

 

財布以外でも名刺入れやキーケースなどもあり、十分なラインナップ。ラッピングも受け付けており、小さな店舗ながら既に本格的な革ブランドの体をなしています。

 

 

バッグも作り始め、セミオーダーも始めている。このスピード感、たまらなく良い。

 

そして、よくありがちなとりあえず製品を作って売るプロダクトアウトではなく、市場を綿密に調査した上でのマーケットインで勝負をしている点が他とは違います。

 

そりゃ良い物作りますよね。

 

一年後は一体どんなブランドになっているんでしょうか。今後の成長が楽しみなブランドの一つです。

 

クラフスト公式サイト