イタリア産の高級ヌメ革に特殊加工を施した「ピエトラレザー」を使用した、ラウンドファスナータイプの長財布です。高級感とともに、従来のココマイスターラインナップの中でもピカ一の剛性感、耐久性を持った一本と言えそうです。内装はココマイスターの人気皮革「マットーネ」が組み合わされて新シリーズとして加わったこのウォレットを早速レビューしてみたいと思います。
【価格】46,000円(税込)
ロッソピエトラ・ラウンド長財布のレビュー
■ 傷からプロテクトしてくれる外装のシボ模様
外装全体に採用された粗めのシボ模様が、ロッソピエトラの最大の特徴です。このシボ模様は一片が3~4ミリ程あり、革小物のシボ模様としては標準的な感じではありますが、ココマイスターのラインナップの中でみると、これまでで最も大きなシボ模様ではないかと思います。
革の表面は指で擦ると明らかな凹凸がしっかりと感じられ、少し固めの堅牢なイメージです。この大きめのシボ模様は、ともすると傷のつきやすい革財布の表面をプロテクトする役目を十分に果たしてくれそうです。
通常の皮革、特にプレーンなヌメ革の場合だと、本革の質感と引き換えに、表面はどうしても傷がつきやすいものですが、このピエトラレザーの場合は、爪先で多少引っ掻いた程度では目立った傷はつきません。もちろん針の先のような尖ったものでこすれば線傷はつくものの、シボ模様のおかげでほとんど見た目は気になりません。これは従来のココマイスター製長財布には無かった特徴と言えるでしょう。
決して安い買い物ではない高級皮革を用いた長財布で、傷を気にすること無く使用できるというのは、非常に大きなメリットです。
■ シンプルながらデザインを引き締めるメタル製タグ
シルバーのメタルタグは、スクエアなデザインにCOCOMEISTERのロゴが刻印されており、洗練された印象を受けます。小さなパーツですが、かなりしっかりと且つ美しく造られており、長年の使用に十分な耐久性を発揮してくれそうです。ファスナーの開閉も非常にスムーズで、デザイン製と機能性ともに申し分ありません。
■ 内装には高級皮革マットーネを採用
内装には、通常外装として使用される高級皮革として人気のマットーネを贅沢に使用。オイルをたっぷりと含むマットーネはメンテナンスも楽で、更には卵白によって磨かれることで上品な艶をたたえています。
カードポケットは片側4枚ずつ、計8枚分が用意されています。比較的カードを多く使う向きには少々ポケットの数が足りないかもしれませんが、そこはラウンドファスナータイプの良いところで、カードポケット以外にも、大型ポケットはもちろん、お札入れ部分に分散して収納してもしっかりとガードされますので、大きな問題はないでしょう。むしろSUICAなどの常用カードは、カードポケットよりも、お札入れ部分に入れて置くほうが実用的です。
カードポケットの使い勝手については、内装のマットーネが比較的柔らかく、すべすべしていることもあり、出し入れもスムーズです。またラウンドファスナータイプの場合、奥側に収納したカードが出し入れの際にファスナーに引っかかりがちですが、このウォレットに関しては、あまりそのような傾向も見られませんでした。
■ 実用性の高い片側マチ付きの小銭入れ
小銭入れは片側にマチがついて大きく開くタイプで、非常に使い勝手の良いものです。またファスナーには革の持ちやすい取っ手が付いています。小銭入れの内部の色が黒っぽい色となっているため、若干中身の視認性が悪い部分はありますが、マチのおかげで十分に間口を広げることが出来、小銭の選別はストレスなく行うことができます。
お札は小銭入れを挟んで両側に収納する形ですが、特に可もなく不可もなくといったところです。カードポケットの奥側に設置された大型ポケットにもお札が収まりますので、折り目などをつけたくない新札は大型ポケットに分別して収納することもできます。
■ プレゼント用途としても選びやすい価格帯
カラーバリエーションは、ブラック・ダークネイビー・モスグリーン・オレンジの全4色。ロッソピエトラを使用した長財布には、本稿のラウンド長財布に加えて、V字マチのかぶせ蓋タイプ長財布、薄型長財布の計3種類のラインナップがあり、かなり選択の幅が広くなっています。
傷がつきにくく、スマートなココマイスターの新シリーズとしてラインナップに加えられたロッソピエトラは、価格的にも中堅レンジ(2018年11月現在・45000円・税込)で、プレゼント用途としても選びやすい一本と言えそうです。
価格 | 46,000円 |
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レザー | 表面:ピエトラレザー(ヌメ革・牛革) 内部:マットーネ(牛革) |
縫製地 | 日本 |