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ウォームスクラフツマニュファクチャーの解説と訪問記&財布レビュー

 

今回は兵庫県に本社を置くウォームスクラフツマニュファクチャー(株式会社コードバン)について詳しく解説し、財布のレビューもしてみたいと思います。

ウォームスクラフツマニュファクチャーの解説

THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE(ウォームスクラフツマニュファクチャー)は、純国産のコードバンやホースハイドを用いた皮革製品ブランドです。

 

その革を供給するのは、60年以上コードバンとホースハイドの生産を「専業」としてきた「有限会社新喜皮革」(兵庫県姫路市)。現在コードバンとホースハイドについて、原皮を伝統の製法で鞣(なめ)し、染色、縫製、仕上げまで全てを一貫で行っているのは日本では新喜皮革だけとなるそうです。

 

ちなみに新喜皮革のある播磨の革の歴史は、記録に残っているだけでもなんと平安時代以前にまで遡ることができます。中でも姫路の高木地区はその中心であり、古くから地場産業として革の製造が行われてきました。

 

 

(姫路市HP資料:姫路レザーガイド&マップ ※)

 

生産された革は、馬具・敷物・衣料・刀剣・弓道具・祭礼用などとして広く用いられ、秀吉の時代にはすでに相当な生産技術を有していたと言われます。以来、江戸時代には藩財政を支える一大産業として栄え、その系譜・製法が現代にまで脈々と受け継がれているという意味で、世界的にも貴重な存在なのです。

 

新喜皮革のこだわりとも言えるコードバンは、「革のダイアモンド」とも称され、繊維が細かく美しい輝きを持つ革で、馬の臀部からわずかに採取することのできる希少皮革です。また、ホースハイドは馬の胴体部分から得られる革で、新喜皮革のホースハイドはしなやか且つやわらかいことが特徴とされます。それぞれの部位については、製品付属の説明カードに、わかりやすい図が掲載されていましたので、転載します。

 

 

播磨(はりま)の革なめしの伝統と新喜皮革ならではのこだわりは、生産工場に隣接したアトリエや、国内協力工場において、今も一つずつ職人の手によって製品へと反映されています。

店舗情報 & 訪問記

東京と大阪に阪急メンズ館があり、その財布売り場の一角にウォームスクラフツの販売スペースがあります。ウォームスクラフツの店員さんもいます。財布の品揃えは十分ですし、どちらも駅から近いですし、まずは阪急メンズ館へ行ってみると良いと思います。

 

▼阪急メンズ大阪

 

 

ただどちらも販売スペースに限りがあるため、バッグに関してはごく一部しか見ることができません。

 

コードバンやホースハイドのバッグを見てみたい、もしくはウォームスクラフツマニュファクチャーのバッグに興味があるという方は、中之島にある旗艦店か、梅田のEMAに行くといいです(どちらも大阪市内)。

 

▼こちらは旗艦店。広い販売スペースの中で、バッグや財布、その他の小物類が多数置いてあります。旗艦店と言うぐらいですから、ほぼ全ての商品を見ることができるのではないでしょうか。

 

 

▼こちらはEMA内のお店。旗艦店ほどではないにせよ、品揃えは十分ですし、内装も素敵でした。

 

 

ウォームスクラフツマニュファクチャーのすごいところは革製品の品質だけではありません。他のブランドには上品な店員はいても、上辺だけの知識しか持たない人が多いため、いまいち商品に惹かれないことが多いです。

 

しかしこちらは店員さんが十分に教育を受けており、製品や革についての知識が豊富で、そして何より熱量がすごいです。もちろん店員さんによってバラつきはありますが、どの方もしっかりしていました。

 

熱い店員さんがいたからこそ、私はウォームスクラフツマニュファクチャーのファンになりました。お近くにお店がある場合は是非行って話を聞いてみて下さい。

 

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ウォームスクラフツマニュファクチャー・徹底レビュー

 

今回ご紹介する財布は阪急メンズ東京にて購入した物です。外装に使われているナチュラルコードバン(オイルコードバン)は生産量に限りがあるため、この財布は公式ストアには掲載されていません。店舗のみです。

 

美しい光沢を見せるコードバンに加えて、20枚分ものカード収納ポケットを持つ、大収容力が最大の特徴となっています。

 

 

下は外装のコードバンです。コードバンには、一般的な革製品に多く見られるシボ模様のようなものはありません。皮の内部から採取されるコードバンは、キメが細かく、限りなくフラットな表面を持ちます。

 

 

オイル仕上げ、ロウ仕上げなど、製造工程によって仕上がり具合は様々ですが、このラウンドファスナーはまるでガラスか工芸品のような表面です。

 

手でそっと撫でてみても、凹凸や引っ掛かりが全くない上に、ソフトで優しい感触です。光が当たると表面に綺麗に反射するのはもちろん、更にメンテナンスを施して磨き込めば鏡面のように周囲が映り込みそうな透明感を持ちます。

 

 

全体的には落ち着いたデザインにまとまっていますので、見た目は決して華美なものではなく、ビジネスで常用しても嫌味の無い高級感であると同時に、廉価なレザー製品では決して得られない高級感が漂います。

■掴みやすいファスナーのタグ

ラウンドファスナーウォレットは、当然ながら使用する度にファスナーの開け締めが必要になります。一日に何度も使用するものですので、ファスナーが堅牢であること、コーナー部分も含めてスムーズに稼働すること、取っ手が持ちやすく開閉操作がしやすいことなどは必須条件と言えますが、この財布のタグ部分は長さ4cmと十分な長さに加えて、二重に張り合わせられた革が適度な厚みを持っていて、非常に掴みやすく、ストレスの無い開閉操作ができます。

 

 

ただ一点だけ気になったのが、ファスナーを強く・速く引っ張ったときに、角度によっては、内側の小銭入れのファスナーのタグ部分に引っかかる場合があること。この点だけは少し改善の余地があるかもしれません。(普通のスピードで引けばほとんど気になりませんが)

 

 

■3つに仕切られたお札入れ+カード20枚の大収納力

 

ラウンドファスナー財布は、外側のファスナーを開くと、仕切りまたは真ん中に設置された小銭入れを挟んで仕切られ、左右2箇所に分別収納できるようになっているものが、最も一般的でしょう。ところがこの財布は、その仕切りが2つあって、計3箇所に分別収納できるようになっています。

 

 

これはかなり実用的な嬉しい装備です。3箇所は均等なサイズになっていて、更にこれ以外に大型ポケットが2箇所にありますので、1万円札と他のお札を分けたり、新札、レシート、チケット、出張中の外国紙幣など、仕分けの自由度が高まります。

 

 

この仕切りですが、一つは小銭入れに、一つは両サイドが片面4枚ずつ・計8枚分のカードポケットになっています。カードポケットはこの他に、左右にそれぞれ6枚分ずつありますので、都合20枚ものカードを収納できます。しかもどのポケットも比較的スムーズに出し入れが可能なサイズに仕上げてあるのも嬉しいところです。

 

 

■マチ付きで、中身の視認性の高い小銭入れ

長財布に求める「機能」で、管理人が特に重視したいものの1つが「小銭入れの使いやすさ」です。やはり小銭入れが使いにくいと、日常使用する財布としての実用性が格段に落ちてしまうからです。

 

 

小銭入れの使いやすさの一つの指標となるのが「小銭入れにマチがついているかどうか」なのですが、この財布にはきちんと用意されています。更に、小銭入れの内部に明るいヌメ革が使用されているのも良いと思います。これによって小銭の視認性がぐっとよくなり、選別しやすくなるためです。

 

 

■厚さ20ミリのコンパクト性

以上見てきたように、一般的なラウンドファスナーウォレットの中でも、高い収納力を誇るにもかかわらず、サイズは実測で193mmx97mmx20mmに抑えられています。縦横はごく一般的なサイズ感ですが、厚さ20mmというのはむしろスリムな部類と言えるでしょう。

 

 

■高級感と実用性を高次元で兼ね備えた一本

高級ウォレットの中には、デザイン・審美性重視で、あまり多く中身を詰め込まないことを前提に設計されているものも多くありますが、このウォレットは高級感と実用性のいずれも兼ね備えています。美しい外装を開くと多彩な収納スペースが出現し、タフなファスナーできっちり閉じてコンパクトに携帯。価格的にも飛び抜けて高い設定ではなく、どのようなシーンでも、どのような年齢層にもお薦めできるウォレットと言えそうです。

 

 

ウォームスクラフツマニュファクチャーの製品はネットの公式ストアでも購入できます。しかし店舗優先となっており、この財布のように公式ストアには掲載されていない製品も多くあります。

 

このブランドが気になる方は、東京・大阪・京都・福岡にあるお店を訪れてみて下さい。そのクオリティの高さに驚くはずです。

 

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