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Dubeige(ドゥベージュ)の解説と長財布徹底レビュー

今回は革のグラデーションがとても美しいと評判のドゥベージュについて詳しく解説し、財布のレビューもしてみたいと思います。

ドゥベージュの解説

 

ドゥベージュを展開する株式会社ヤマニは、そのルーツを辿ると、今から四代・約150年前の江戸末期に、川越藩士の身分を捨てて始めた中澤回漕店という廻船問屋で、庶民の着物を染める染料「藍玉」を扱っていました。

 

「ヤマニ」の名称は当時一般的だった屋号を付けるにあたり、山(ヤマ)のような荷物(ニ)を扱うことをイメージしたようです。

 

昭和恐慌で一旦廃業に追い込まれましたが、1941年に服装ベルト製造販売を行う個人商店として再スタートした現在の株式会社ヤマニは、その後多岐に渡る革製品ブランドやゴルフ関連用品などを扱って事業規模を拡大し、現在に至ります。

 

 

「Dubeige(ドゥベージュ)」は、株式会社ヤマニの扱う数多くのブランドの一つで、ロゴには現ヤマニの創業年である「since1941」を掲げています。

 

また「ドゥベージュ」は、フランス語で「ベージュから」という意味で、何ものにもまだ染められていないベージュ色の馬革から、オーナーの個性に合わせて美しい変化を見せていく、という願いが込められているそうです。

 

 

ドゥベージュに使用される革の原皮は、多くの有名ブランドがこぞって使用するフランス産で、これにイタリアの伝統的なタンニン鞣しを施した後、日本の職人が丁寧な縫製を行います。ロゴマークにある3本の鍵は、これらフランス・イタリア・日本のそれぞれの職人の技術の結集を表象するものになっています。

店舗情報

ドゥベージュには直営店がありません。ネットの公式ストアをご覧頂くか、お近くのデパートで探してみて下さい。

ドゥベージュ・徹底レビュー

 

ドゥベージュのメンズウォレットには特徴を持った様々なラインナップが存在します。

  • キップ(生後1年以内の牛)レザーを用いたソワ(SOIE)
  • ガラスで磨いたコードバンのヴェレ(VERRE)
  • 表面のエンボス加工が特徴的なディニテ(DIGNITE)
  • ヘネシーで磨くエクラ(ECLAT)
  • 文字通りキャビアのような表層を持つキャビア(CAVIAR)
  • フランス産馬革に流れるようなシボ模様を刻んだブレ(BLE)

などなど。いずれも長財布で2〜3万円程度と比較的求めやすい価格設定となっているのが一つの特徴でしょう。

 

 

ここでは管理人の購入した「エクラ(ECLAT)」の「かぶせ束入れ」について詳細を見ていきたいと思います。

 

 

構造はかぶせ蓋タイプ(身開きタイプ)のウォレットで、幅195mm、高さ95mm、厚み25mmとかなりボリューム感(特に厚み方向)があります。これは両側に二段のマチと、L字ファスナーが付いた小銭入れによるところが大きいのですが、その割には重量が180gに抑えられているなど、かなり実用性の高いウォレットという印象です。

 

 

一方で、革の素材感は価格相応という感じで、まかり間違うとビニールレザーではないかと間違われてしまいそうな質感が若干の残念ポイントです。

 

もちろん顔を近づけると革の香りが漂いますし、商品説明でも「ヨーロッパ原産の牛革をイタリアトスカーナのタンナーが鞣し・染色を施し、日本の職人がブランデーを用いて色出し」とありますので、手間暇がかかっているのは間違いありません。

 

 

逆に言うと、それほど綺麗に表面が磨き込まれて艶出しが行われているということでもあります。この艶感・質感は人によって好みが分かれるところでしょうか。

 

さて一方で、冒頭で触れた「実用性」の部分ですが、こちらはかなり良好と言えそうです。
「実用的」な長財布の条件としては、「カードポケットが充実」「小銭入れが使いやすい」といった収納力と、「軽い」「コンパクト」などの携帯性があると思いますが、そのほとんどの条件を満たしています。

 

 

まずカードポケットを見てみましょう。
カードポケットは、かぶせの蓋の裏側部分に6、蓋を開いた部分に4、更にお札入れの内側に4の計14枚分が用意されています。

 

 

これは特別に多いということもないのですが、「少し余裕を持った造り」となっているのが実はかなり特徴です。一般的なカードポケットでは、カードぴったりサイズ、または少しキツめくらいに造り付けてあるものが多いのですが、このウォレットの場合、最初から2mmほど余裕があるのです。当然抜き差しは非常に楽で、毎日常用するポイントカードなどでも、レジで取り出しに手間取ったなどということが無さそうです。かぶせ蓋タイプは、中身へのアクセスが容易ですので、更に日常の使い勝手は良いと言えるでしょう。

 

 

免許証や保険証など大切なものをしまえる、お札入れ内のポケットも実用的装備です。

 

そして、このウォレットの最大の特徴と言えるのが、小銭入れの使いやすさです。長財布の小銭入れには、マチが全くなくて、おまけのような造り付けの物も結構あるのですが、このエクラの小銭入れは最高水準の使いやすさです。

 

 

まず「両マチ」になっているのが素晴らしいです。マチがついていても、長財布の場合はジッパーの関係で片側だけにマチがついているものがほとんどなのですが、このエクラは、小銭入れのジッパーをL字型にすることで、両側にマチを実現しています。

 

 

さらに、マチが二重になっているため、左右に大きく開く上に、仕切りがあるために、小銭の分別も可能です。その仕切り部分はポケットにもなっており、仕切りが一番底の部分にまで通っている(隙間があいていない)のも高ポイントです。

 

一点だけ気になるとすれば、小銭入れの内装が布になっている点でしょうか。特別丈夫そうな布でもないので、長期で使用した場合の耐久性が少々心配です。

 

 

最後に価格ですが、本稿を執筆している2018年7月現在で税込28,080円となっています。これはドゥベージュシリーズの中で、最も高いヴェレ(3万円台半ば)に次いで高い価格ですが、一般的な革製の国産ブランドウォレットの水準からすれば、廉価な部類に入ると言えます。

 

 

ドゥベージュ(エクラ)は、他の国産ブランドに比べて「実用性」と「手頃な価格」に重点を置いた、ある意味非常に良心的な国産ブランドと言えるのではないでしょうか。

 

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